『非現実の王国で』(ヘンリー・ダーガー)のロマンアルバムか大辞典が欲しい!

ヘンリー・ダーガーは、1892年シカゴに生まれ、病院の清掃員などをしながら暮らし、1973年81歳で亡くなった。
問題は、彼が死んだあと。
身寄りのないダーガーの下宿を片付けたとき、驚くべきものを発見することになる。
ダーガーが誰にも知られることなく60年にわたって書き続けた1,5000枚を超える小説と絵画、『非現実の王国で』である。
この爺さん、60年もひとつの作品の創作活動してたんですよ!魔夜峰央先生もびっくりですよ。

ということで、詳しいことは以下を参照。
非現実の王国で(Wikipedia)

この『非現実の王国で』のお話はというと、
「子供たちを奴隷にし、拷問し、虐殺する残虐な男たちの国、グランデリニアとの死闘を繰り広げる、7人の美少女戦士ヴィヴィアン・ガールズの物語。」
あ、書き忘れた。訂正。
「子供たちを奴隷にし、拷問し、虐殺する残虐な男たちの国、グランデリニアとの死闘を繰り広げる、7人の美少女戦士ヴィヴィアン・ガールズ(ペニスつき)の物語。」

話だけ聞くとセーラームーンみたいなんですが、美少女戦士にはおてぃんてぃんが生えてるんです。
そして美少女戦士たちは勇敢に戦い、残虐に殺されていく。

ダーガーに引き寄せられるのは、まあこのヴィヴィアン・ガールズの部分もありますけど、60年間誰にも知られずにひとつの世界を創り続けた部分ですね。

思春期とかに誰でもすると思うんですけどね。僕も多少やりました。

誰でも心の中に、誰にも侵されない「王国」があるはずで、人はそれぞれ心の中では「王」となって「王国」を建国し、国をつくっていく。

それは人によって、小説や詩(ポエム)やマンガかも知れないし、音楽や絵画や写真かも知れない。

重要な事は、それらが本当に自分自身のためだけにつくられるものだということだ。

ヘンリー・ダーガーも自分のためだけに「王国」をつくり「国民(=キャラクター)」をつくり「歴史(=物語)」をつくった。そしてそれを死ぬまで続け、誰にも見せなかった。

「そんなに創作活動したかったら、出版してプロになったりすれば?」
というのはやっぱナンセンスで、それはやはり自分のためだけに創られた作品なんだろうと思う。それ以上の意味はないはずだ。だからダーガーはアパートから作品が見つかってすごく恥ずかしがってると思う。

で、冒頭のセリフに戻る。
「『非現実の王国で』(ヘンリー・ダーガー)のロマンアルバムか大辞典かムックが欲しい。」と前から思っているのです。

本は、良いのがあるけれど、アウトサイダーアートとして評価されているダーガーゆえか、画集の意味合いが強いようで、大変お求めにくい価格となっております。
僕はあまり絵画的な興味はなく、その物語と世界設定にひたすら興味があるのです。

だから
・『非現実の王国で』の要約
・キャラクター紹介
・設定資料集
・全話サブタイトル&スタッフリスト
・スタッフインタビュー

が収録されたムックがほしい。あったら絶対買います。テキストとデータ主体で。
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