さて毎年恒例、一年の締めくくりは本年度の当ブログ記事まとめです。
……まとめるも何も、2012年は、記事が5本しかありません。

もともと多く書ける方では無いとはいえ、さすがに最小記録。5本では完全に自由契約選手ですよ。
来年は、複数年契約が結べる程度にもう少し精力的に活動し、ラルフ・ブライアントぐらいアッパーなスイングで、派手な打ち上げ花火(か三振)でもあげたいと思います。最後にドカンと虹のグランドスラム。
(というような適当な事を感情が全く動かないままタイプしてるようでは来年もダメだな、と思います)

ただ各記事は手間暇をかけており、それなりに読み応え(キルタイム的な意味で)はあると自負しています。
では、2012年記事TOP5をどうぞ。



『機動戦士ガンダム』関連記事(当ブログの主力)


Love Love ハマーン・カーン お願いきいて(魔法の摂政ブラスターハマーン)


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僕達は分かり合えないから、それを分かり合う。<『機動戦士ガンダム』シャアとハマーンのニュータイプ因果論>

CS放送のアニマックスで『機動戦士ガンダムZZ』の全話放送があったので、自分の中での『ZZ』を整理しようと思って書いた記事。

『ZZ』のためにまとめた内容ですが、結局のところ『機動戦士ガンダム』から『機動戦士ガンダムZZ』までを範囲とした「ニュータイプとその因果の中心にいたシャア・アズナブルの話」になっています。

ホワーイ!(出川哲朗) 『ZZ』のシャアなんて、クイズしか出してないだろ古い地球人!


と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、元々『ZZ』にはシャアの出演予定がありました。
しかし映画『逆襲のシャア』製作決定に伴い、『ZZ』はシャア不在の物語となってしまいました。
『ZZ』を整理するなら、この「見えざるシャア」について考えるのが面白いと私は思います。
あと古い地球人なのは事実なので、そっちの指摘は受け入れます。
(この記事もすでに古い地球人がいくつも。そしてここからも)

『ZZ』については、これ以前から少しずつ準備稿的に書いた記事がありますので、順番に読んでいただくと、問題意識とどう整理したかの流れが分かりやすいかも知れません。

『ZZ』記事(1)
だから少女は、毎度コントロールされる。<富野アニメ 洗脳少女の系譜>

『ZZ』記事(2)
【2011年記事まとめ】好きあう真似事や傷を舐めあう道化芝居でもいいじゃない。だってにんげんだもの。

『ZZ』記事(3)
僕達は分かり合えないから、それを分かり合う。<『機動戦士ガンダム』シャアとハマーンのニュータイプ因果論>

『機動戦士ガンダム』系の記事は当ブログの主力なんですが、主力記事が1つとか本当に自殺行為だネ!

『戦闘メカ ザブングル』30周年


惑星ゾラ開発委員会(今だと制作委員会の名前にしか見えない)


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2012年は『戦闘メカ ザブングル』30周年。それを記念し、いくつか記事を書きました。
今年書いた記事の実に40%が『ザブングル』記事ということになるわけです。
では渾身の2記事ご覧ください。

※模範的ツッコミ「40%って、たった2記事じゃねーか!これはまるで……あれが、あれじゃねーか!」(三村マサカズ)

ブルーストーン経済によるシビリアンコントロール<『戦闘メカ ザブングル』惑星ゾラ開発史>

『ザブングル記録全集』に寄せた富野監督の寄稿文を手がかりに、『戦闘メカ ザブングル』の舞台である「惑星ゾラ」が生まれるまでを追っています。

「惑星ゾラ」は支配階級イノセントによってつくられた世界です。この星のルールやシステムは全て、シビリアンによって与えられたものです。

それをメタ的に見れば、ロボットアニメが成立する世界になるように、富野由悠季が惑星環境と整えたということになります。はたしてロボットアニメをやれる世界とはどういうものなのか?その答えを知りたい方は、ぜひ記事をご覧ください。続きはWebで!最初からWebだけど!

ジロン・アモスの持論に基づくダブルスタンダード<『戦闘メカ ザブングル』のイノセント・ワールド>

上のブルーストーン経済記事の続編というか、補遺拾遺のような記事。

主人公ジロンは三日限りの掟を破るのと同時に、都合よく掟を利用している。つまりダブルスタンダード。
そこに単にルールの破壊者ではないジロン・アモスの特異性を見る……いや、これ内容を大分盛ってるな。
実際は、3つぐらいの話に分かれています。

さて来年2013年は、自動的に『聖戦士ダンバイン』が30周年になるわけですね。
せっかくだから『ザブングル』のように何か書きたいけれど、さてどうしようか。
『ダンバイン』については、すでにいちばん書きたいことは書いてしまった観があるけれど。

映画『おおかみこどもの雨と雪』


雨は夜更けすぎに、犬(狼)へと変わるだろう


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おお、神は山にいまし すべてこの世は事もなし<映画『おおかみこどもの雨と雪』鑑賞メモ>

前作『サマーウォーズ』とは違い、シンプルな構成をとっているがゆえに細田守の演出を堪能できる映画。

前作ほどではないが、お話という意味では今回も色々問題点があり、批判するのはたやすい作品。
だが私はそれを前提としても『時をかける少女』『サマーウォーズ』より良い映画だと思っています。

私はフィクションを評価するとき、プラスとマイナスを相殺させません。
プラス点の大きさが問題で、そこが大きいならば(ひとまず)良い作品だと思います。
大したマイナスが無くとも、面白さの大きさが小さいものはあまり興味の対象になりません。
だから作品に点数をつけようと思ったことがない(つけられないともいう)。

ネットでの賛否も真っ二つに割れている印象があるが、そうなっても仕方ない部分は確かにある。
ただ、視聴と感想をアウトソーシングして「あー、そういう作品か。やっぱり見なくて正解だったな」みたいなコメントをするのではなく、できれば自分の目でどういう映画かを確かめてほしいと思いますね。

実質その機会は、いつかは知りませんが金曜ロードショーになるでしょう。その時が楽しみです。

ゲーム系のネタ・アイデアなど


ナディア「おはよー!森の動物たちー!」(動物たち完全無視)


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『スカイリム』と「やさしい世界」と「家計簿アプリ」<ゲームアイデア・ネタまとめ>

ゲームのプレイは全然してないのですが、ゲーム系の記事をたまに書きます。2012年も1本書きました。
かなりいくつものネタをまとめていますので、目次として内容を書きだしてみると、

・『スカイリム』のスカイ無理な話
・とびだせ!やさしさの森脱出ゲーム(妄想)
・宇宙船のエネルギーコントロールゲーム(妄想)
・逆襲のシャア×ソーシャルゲーム(妄想)
・∀ガンダム×ソーシャルゲーム(妄想)
・家計簿アプリ「マイナスをプラスに」(妄想)


ということで、ほぼ全て妄想の、存在すらしていないゲームの話ですね。
私にとってゲームとは脳内ハードで動作するものであることが分かります。
このお品書きでピンと来た方は、もしかすると脳内ハードに互換性があるかも知れませんので、一度ご覧になっていただき「このトラックは再生できません」とか怒られてみてください。



2012年の記事は以上です。

5本しか記事がないので、例年に比べてひときわボリュームが少なく思えますね。
そこで2012年のアニメの中からひとくち感想をお送りします。
基本見た作品ですが、見てなくても言いたいものは言います。

『Another』


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今後、何か人生でつらいことに出会う度に「Anotherなら死んでた」(生きてるから何とかなる)を胸に強く行きていこうと思います。

『探偵オペラ ミルキィホームズ 第2幕』


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三森すずこ、徳井青空 他

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第一話が大変すばらしかったような覚えがあるけど、もう記憶が定かではない。

『銀河へキックオフ!!』


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小林ゆう、中津真莉子 他

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まさるちゃん(監督)の放任主義にやきもきしながら、普通に楽しんでいたアニメ。

『じょしらく』


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佐倉綾音、山本希望 他

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最終話の宇座亭ウザンヌちゃんがうざすばらしかった。あとは、女の子の可愛さをお楽しみ頂くため邪魔にならない程度の差し障りのない会話を楽しみました。(つまんねーこと書くなよ!)

『ももへの手紙』


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美山加恋、優香 他

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見てないのですが、『ももへの手紙』と聞いて思いつくことは、ひとつしかない。

『人狼』の沖浦監督からのお便り。「瀬戸内の小さな島の港町『汐島』を舞台に妖怪達との奇妙は交流を通して成長するハートフルファンタジーアニメです」次の戦いの舞台は瀬戸内の妖怪か!……って沖浦、それはお前の新作だろ。
次回、魁!男塾『遠すぎた橋 田沢 松尾 瀬戸内海に死す』…そこんとこ、よろしく。


『GOTHICMADE ゴティックメード-花の詩女-』


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(2012/10/31)
音楽:長岡成貢 歌:川村万梨阿

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この映画の制作の間、連載が停まったことに対するF.S.Sファン(永野護パトロン)の暴動を抑えるただひとつの方法は、この映画を「年表のどこか」にねじこむこと(巻末年表もこっそり改訂)。

と、いうようなことをTwitterでお話してたんですが、さすが……永野護……。信者の精神コントロールに一分の無駄もない……。

『ソードアート・オンライン』


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松岡禎丞、戸松遥 他

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第一部終わりの、主人公がオンラインゲーム世界から現実に戻ってきた回を見たら、点滴引きずって光の中へ歩いていくエンディングだったのがすばらしすぎた。

第二部がはじまると、主人公のことが大好きな巨乳の妹が、実は都合よくいとこだったりして……ははーん、これまだゲーム世界だな。次回、ヒロインの婚約者をソードスキルで刺して逮捕→死刑執行されて、また現実で目覚め、また点滴引きずって光の中へ歩いていくところで二部ENDだな。

と思っていたら、そんなことはなかったぜ!
天丼で構わないので、二、三話に1回は点滴引きずって光の中へ歩いていくエンディングを見せてくれたらもっとすばらしい作品になっていたのではと思います。

『ガールズ&パンツァー』


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(2012/12/21)
渕上舞、茅野愛衣 他

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楽しい戦車道アニメ。ジャンル的には『咲-Saki-』と同種ですね。ひとつ大きな嘘をつくタイプ。
そういえば、咲さんにも戦車乗ってほしいなあ。
咲「ファイエル!ファイエル!もいっこファイエル!砲撃って楽しいね!(笑顔)」

戦車での団体戦という必然上、大量の少女が動員されるわけですが、基本的にキャラ紹介をカットしたところがすばらしいと思っています。
もちろん、ちゃんと戦車戦メインにしようと思ったら、そんな尺が無いからですが、主人公チームだけある程度、掘り下げただけで、あとは全てカットしてとにかく戦車に乗せている。
1人1人のキャラではなく、戦車1台=1キャラクターとしているのはすばらしいと思う。

例えば歴女チームは、歴女の戦車ということが戦車外装も含めて分かればよく、個々のキャラクターがどういう少女か(この場合、どういう歴女か)というのは理解する必要がない。
もちろん、熱心なファンは個々のキャラクターの名前や特徴を理解して楽しめばいいが、それはあくまで楽しみであって、物語を理解する上で必須なものにしていない。

これが2クールあれば、セオリー的にキャラ紹介を増やしたり(仲間集めなど)、各チームの主役回を用意したりしたのかも知れない。
1クールで、戦車戦を目いっぱいやるためのシリーズ構成だと思うけれど、その制約が好ましい結果を生むことになっているのだと思う。

ということで『ガールズ&パンツァー』は大体見るべきものは見つという感じなんですが、あとはゼロ距離に接近した戦車同士が砲塔を砲塔でさばいてお互いの射線をずらし、砲撃をかわしあうガン=カタが見たい。
いや、この場合、パン=カタと呼んだ方がいいのだろうか?

ガン=カタは個人で行うものだが、パン=カタは複数人の搭乗者が一心同体少女隊となり、1台の戦車を自由自在に動かす連携があってこそ成立する高度な「機甲術」(パンツァークンスト)である。いや、そういう意味じゃないパンツァークンストは。

だが発勁のように、打撃力は並でも装甲に勁を通すような射撃ができたら、小口径の戦車でも勝ち目が……。いや、そういう意味じゃないパンツァークンストは。



以上です。

今年は水島努監督作品ばっかり見てた気がします。来年の活躍も期待したいですね。
私も来年は水島監督を見習って、もう少し精力的にいろいろがんばろうと思います(皇潤を飲みながら)。

それでは皆さま、よいお年を。
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