私、ノレド・ナグ。
どこにでもいる普通のセントフラワー学園生徒のつもりだったんだけど……。
なぜか普通じゃないお友達がいるんです!
そのお友達って……G-セルフという特別なロボットを操縦できる不思議な力を持ってるの!
私はそのお友達の事をこう呼びます!

\ファンタジスタッドー/
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いや、それはどうでもいい。本題はこちらです。

『ガンダム Gのレコンギスタ』公式サイトオープン!


富野由悠季監督の新作TVアニメ『ガンダム Gのレコンギスタ』の公式サイトがオープンし、放送枠の他、さまざまな情報がついに公開されました!

http://www.g-reco.net/

……されましたよ?


ただいま「とっくに知ってます」との声が世界中から多数寄せられており、回線がパニック状態になっておりますので、詳しい話は公開された公式サイトにお任せするとしましょう。

『ガンダム Gのレコンギスタ』公式サイト
http://www.g-reco.net/

公式発表もされて、いよいよ本格的に動き出した『ガンダム Gのレコンギスタ』。
私も長らく更新が途絶えておりましたので、これは動くしかありますまい。
とりあえず速報だけでもお伝えせねばと思い、急ぎペンを取った次第です。(速…報…?)

まあ、久しぶりに更新する気にはなりましたので、新しい情報も見地も無いですが、雑感の類でお茶を濁すとしましょう。

10月よりアニメイズム枠にてTV放送開始!


10月よりMBS他、アニメイズム枠にてTV放送開始とのことですので、深夜アニメ枠ということになりますね。(『G-レコ』とセット放送になる作品は一体何になるんでしょう)

それなりに富野作品のファンであれば、深夜枠の決定に満足している人は誰ひとりいないと思われます。
私も当然、残念に思ったひとりです。

TVの放送枠がどう決定するかについて何も知りませんが、結局、深夜帯になったということは、好きものしか見ない、広がりのないコンテンツと判断されたのかな、と悲しくなってしまいますね。

今回の主役ロボットである「G-セルフ」は、各種バックパックを換装することで様々な局面に対応するモビルスーツとのことですが、これはきっちり玩具(プラモ)展開を意識してるからだと感じます。

『OVERMANキングゲイナー』のときに「ライバルは『クレヨンしんちゃん』」と発言していたように、もし他作品を意識するとしたら、他のガンダム作品では無く、例えば『ダンボール戦機』シリーズなど、子供にきっちり訴求して人気を獲得したロボットアニメであるはずです。

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久保田恵、浪川大輔 他

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そう考えると、玩具的に楽しめそうなバックパック換装といい、目が大きく丸みを帯びた親しみのもてるデザインといい、やはり子供へのアピールを意識して準備がされていたのではないかと思えます。
だからこそ、さまざまな事情があるとはいえ最終的に深夜帯に決定してしまったことは、本当に無念ではあります。

不幸で幸福な「交通事故」の可能性


私たちみたいな富野作品のファンは、どんな状況でも見るし、ほっといても応援するんだから、深夜だろうと何だろうと、どうでもいいんです。必要とあればWOWOWの契約も辞さない人たちですから。

ファンはどうでもいいですが、大事なのは出来る限り幅広い人たちに見てもらえる機会をつくることです。
そのために、全日帯(特に早い時間)の放送に価値があることは、私は自分自身で経験しています。

このブログで何度も書いてきたように、私は幼少時に富野アニメで産湯をつかい、育ってきた人間です。
産湯の湯加減を赤ちゃんが自分で選ぶことができないように、ほのぼの幼児向けアニメの次に富野アニメを見てしまったのは時代が生んだ「交通事故」のようなものです。私が選んだわけではありません。ただの偶然です。
でもそれは、毎年のように夕方に富野アニメがTVで無料放送されていたからこそ発生した「事故」です。

だからこそ、今の子供たちにも偶発的な「事故」の可能性をつくってあげたいな、とは思っているんですけどね。
上の世代からの強制的なオススメでなく、「事故」がありうるという可能性の状況をつくるだけでいい。
「おっさん達が面白いとか言っているアニメだから見てみるか」ではなく、予備知識なしの文字通りの「事故」をね。

劇場・ネット・TV 3媒体同時展開


ただ今回は、TV放送だけでなく、劇場先行公開やネット配信(dアニメストア)もあるようなので、多少は「事故」可能性があると信じましょう。

そもそも、地上波でのTVシリーズは15年ぶりです。
WOWOW放送の『OVERMANキングゲイナー』から見ても、12年ぶり。

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野島裕史、かわのをとや 他

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そういえば最近あるアンケートで、「ガンダム知らず」20代が5割いると分かったという記事をネットで読みました。
データの厳密性はさておき、35年前のアニメなんですから今の20代に見ていない人が多くいることは間違いないし、特に不思議ではないでしょう。私自身の直接の体験でも、知らない(見てない)若者は結構多いと思います。

これに対して、「ファーストガンダムは基礎教養だから見てないなんて信じられない」的なガンダムハラスメント(ガンハラ)をすることは愚かだと思います。

ただ単に、富野アニメが普通にTV放送され、現在進行形の作品として存在すればいいのです。
シャフトや京都アニメーションの作品らと同時に存在し、そして、それを年長者も若者も同時に見ればいいのです。

子供どころか、今は大人になった20代の若者ですら、富野TVアニメをリアルタイムに体験している人はそんなに多くはないのですから、今回のTV・劇場・ネットでの配信はそれを埋めてくれるものと考えて、自らの慰めにすることにします。

『OVERMANキングゲイナー』での祭り体験


TVアニメとしての前作『OVERMANキングゲイナー』(2002年)の放送時は、WOWOWを契約して見ていましたが、まだこのブログを開設してはいませんでした。

もちろん、ネットで富野アニメの情報は探しており、そんな中、とぼふあんかるさんのキングゲイナー視聴日記を見つけ、いつも楽しみに読んでいました。
その週の放送を見て、そのあと、とぼふさんの日記を読むのが本当に楽しくて、この体験は自分のブログを開設したいという大きな動機にもなりました。

オーバーマン キングゲイナー視聴日記
http://www.geocities.jp/tobofu/king.htm

『キングゲイナー』という作品に「お祭り」感があったこともあって、見てるだけよりネットで毎週の「お祭り」に参加することがとても楽しそうに見えたんですよね。とてもうらやましく思った。
やっぱり、お祭りは見てるより参加する方がいいですよ。 \カーニバルダヨ!/

その後、ブログを開設したんですが、予期しないことにそのまま時は流れ、西暦2014年。
まさか、こうも長い間、次の祭りが開催されないとはその時は思ってもいませんでした。
しかしついに、初めてブログ持った状態で、富野TVアニメまつり を迎えることができました。
諸君、ありがとう。 \カーニバルダヨ!/ ……マヤもありがとう。\ファンタジスタッドー/ ……それは関係ない。

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興津和幸、渕上舞 他

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ガンダム生みの親がつくるガンダムらしくないガンダム


こうして、アフリカに潜伏するジオン軍残党のような日々は終わりを告げたわけですが、私は富野TVアニメを待望していたのであって、特に富野ガンダムを待っていたわけではありません。

ブログやTwitterで何度も書いていますが、私は、『∀ガンダム』を作ることで富野監督が本当にガンダムから卒業できたと思っているので、その後はオリジナル新作を強く望みました。

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だから劇場版『機動戦士Zガンダム』三部作が発表されたときは、はっきりいって絶望したクチです。
せめて劇場版『Z』を作ったごほうびに何か新作を作らせてもらえれば、と思ったのですが、それもなく、8年たって、ようやく来たのが『ガンダム Gのレコンギスタ』です。

しかし8年も経過すると、私の考えも当然変化しており、まず「新作を作らせてもらえるなら、ガンダムでも何でもいい」と思うようになっています。
それほどまでに8年は長いのです。アナベル・ガトーなど比較にならぬほど辛抱強く雌伏してきたのです。

そしてもうひとつ。どうせ富野由悠季のガンダムは、オリジナル新作ロボットアニメと大差ないから、というものがあります。
いわゆる普通の人が考えるオーソドックスなガンダムイメージとかけ離れたガンダムを、生みの親である富野由悠季は作ります。
新作も恐らく「ガンダムらしくない」作品になるでしょう。なるべきですし、なるはずです。

私は、ガンダムから解き放たれたオリジナル新作を望んでいましたが、「ガンダム」の名前があることで企画が通り、予算が下りるなら、「ガンダム」という枠でも、もう構いません。
どうせ中味は、これまでのいわゆる「ガンダム」イメージとは別物になるんです。
私はそれで一向に構わんッ!(烈さん顔で)

ちなみに、すでに「ガンダム」は産業になっておりますので、今やさまざまな趣味嗜好をもつ人々が「ガンダム」を消費しています。
バンダイはこれまでのガンダムイメージの延長線上にある作品も多数提供しておりますので、既存のガンダムっぽいガンダムを望む方のニーズにも答えてくれています。ご安心ください。
客層に合わせたきめ細やかなコンテンツを提供するのはコンテンツホルダーの努めであり、誰もが幸せになる道だと信じています。

『ガンダム Gのレコンギスタ』情報はここでチェック!


さて、『ガンダム Gのレコンギスタ』。
公式サイトやその他媒体でも続々と情報が発表されています。

このブログが全然、新しい情報を扱わないのは、冒頭の3周半遅れのあいさつで明らかなわけですが、頭が下がるほど精力的に活動されている方もたくさんいらっしゃいます。
ごく一部ですが、私にとって身近なブログから記事をご紹介しておきましょう。

富野新作『ガンダム Gのレコンギスタ』気になる9つのポイントを徹底的に解説!
(TOMINOSUKI / 富野愛好病)

http://kaito2198.blog43.fc2.com/blog-entry-1518.html

更新された『ガンダム Gのレコンギスタ』(Gレコ)の公式HPから、色々すくい取ってみる。
(富野とかBLOGサイト2)

http://tominotoka.blog.so-net.ne.jp/2014-06-24

『アイーダ』とか『シバの女王』など、「女王誕生の物語」にふさわしいモチーフが選ばれているのが興味深いところです。G-セルフの起動条件というのも気になりますね。

15世紀から17世紀にかけて、コンキスタドール(征服者)が黄金や富を集めたアメリカ大陸の文明をひどい目に合わせたことを考えると、富の集積したキャピタル・テリトリィは、レコンギスタドールによってひどい目に合わされそう。いや、合うしかない。

そして、その富を宇宙からもたらすキャピタル・タワー。

キャピタル・タワー
前世紀(宇宙世紀)から残されていた軌道エレベータを再生させたもの。
エルライド大陸の北部、カリブ海からアマゾン川流域に接する地域、キャピタル・テリトリィの中心にあり、地上と宇宙とを結んでいる。
宇宙から得た物資を地上にもたらすことから神聖視されている。


物語とは多分全く関係ないけど、公開されたキャピタル・タワーの説明を見ると、なにかカーゴ・カルトっぽい面白さを感じます。

カーゴ・カルト(cargo cult)とは、主としてメラネシアなどに存在する招神信仰である。いつの日か、先祖の霊・または神が、天国から船や飛行機に文明の利器を搭載して自分達のもとに現れる、という現世利益的な信仰である。直訳すると「積荷信仰(つみにしんこう)」。「海の向こうから神が豊穣をもたらす」という信仰自体は、日本のまれびと信仰、琉球のニライカナイ信仰など、アジアの島嶼地域の信仰としては普遍的なものであるが、近代文明の捉え方について独特の形態をとることが特徴である。

Wikipedia:カーゴ・カルト


そういう信仰の形は昔からあるけれど、実際に近年(太平洋戦争時)に外部から「積荷」がもたらされ、それを神聖化して、文明の模倣をするというプロセスが面白いよね。
『G-レコ』とは別に関係ないと思いますが、個人的にカーゴ・カルトに興味があるので、かこつけて色々面白がっているだけです。(『フラクタル』1話もそんな感じで見ると面白かった覚えがあります)

あと極めてどうでもいい個人的なことだけど、軌道エレベータというと、子供の頃に見た『サイレントメビウス』劇場版を思い出します。この作品の舞台が、完成間近の軌道エレベータ「スパイラス」で、天まで続く1本のエレベータを、宇宙から垂らされた救済の蜘蛛の糸というイメージ付けがされていたように思う。
その蜘蛛の糸を先につかんだ一握りの者達が、下を見下ろすと民衆が糸に群がる光景が見えるのだろうか。

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舞台が軌道エレベータだったというだけで、物語としてその設定は特に生きていなかったような気もしますが、何しろ記憶が定かではない。
憶えているのは、同時上映の『アルスラーン戦記』で、ナルサス(声:塩沢兼人)の初登場シーンで、近くに座っていたお姉様方の黄色い歓声が上がったことかな。お姉様方は『サイレントメビウス』はどうでもよくて、こっちを見に来たはず。
ちなみに私の好きな十六翼将は、ジャスワント、ジムサ、メルレインの順です。(果てしなくどうでもいい)

さて、私も皆さんに負けないように、色々書かないといけないな……。

そう思い今調べてみると、このブログで『G-レコ』に触れたのって、中学校昼休みの悪ふざけレベルと評判の前回記事『みんなあつまれ!富野アニメ学園』での「みんな、おっす!オレ、レコンギス太!」だけじゃないか。

前回記事:『ガールズ&パンツァー』の情報コントロールと『ウィッチクラフトワークス』のボンクラ☆アクティビティ<他2本>
http://highlandview.blog17.fc2.com/blog-entry-222.html

なにこれ。なにこの、ここまで熱く書いてきた富野アニメへの愛を自ら全て台無しにする展開。
でも、レコンギス太ネタは気に入ったので、またどこかで使いたいと思います。

早くキャピってキャピってキャピタリたおしてえ皆さんは、有益な情報を他のすばらしいブログで得て、祭りに備えてください。
私も、幼いレコンギス太を寝かしつけてから必ず駆けつけます。





放送開始にはまだもう少し時間があります。
とりあえずこれでも聴いて、新しい物語がはじまるのを待ちましょう。

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