前回記事:裏切りのエレクトラ 「COWBOY BEBOP 天国の扉」
もちろん早く出せばそれでいという単純なものでもないし、キャラクターの立ち位置によって色々違ってくるわけですけど。その中では主人公なんかは、最初に出てくるべき名前の一つでしょうね。
ここで富野由悠季御大を連想してしまったのは、生みの親より育ての親。富野作品で大きくなった人間の宿命(さだめ)なんでしょうか。
さだめとあれば、心を決める。
(富野と言ったそばから、いきなり高橋良輔ですがそっとしておいてくれ)
というわけで、炎のさだめカンタービレにより、心を決めると書いて決心しました。あれやりましょう。あれ。
『歴代ガンダム 主人公の名前はいつ出てくるか大会』
■概要
歴代ガンダムで主人公の名前が最初に出てくるのは、第1話はじまって何分何秒か。
時間をはかってみよう。比べてみよう。
どのガンダムが一番早いかな?
■方法
・あくまで本編がスタートしてからの時間で計測(オープニングは抜く)。
・基本として、名前と本人が一致した地点をゴールとする。
・分かりやすくするために歴代ガンダムとは書いたけど、富野演出調べたいだけなので、0083やSEEDとかは含めない。
じゃあ早速スタートしたいんだけど、残念ながら今はビデオが見れる環境じゃないし、ヒマもない。
とりあえず歴代ガンダムを並べて、覚えてる限りの主人公ネーム登場シーンを思い出してみよう。
■ノミネート作品
1)機動戦士ガンダム
優勝候補。アムロ顕微鏡→フラウ・ボウ登場→「アムロ」と呼ぶ。じゃなかったっけ?恐らく相当早いはず。すばらしいな。
2)機動戦士Zガンダム
優勝候補。ファと一緒にシャトル見に行く→ファ「待ってよカミーユ」みたいな感じだったような。
タイム的に相当早いうえに、Zの第1話自体がファースト1話のリフレインになっているため、幼なじみ女の子(ファ)に名前を呼ばせるパターンも踏襲している。
3)機動戦士ZZガンダム
うわ。全然覚えてない。ボロボロのアーガマがジュドーのいるコロニーに入港するんだが、フィルム上はその前のシーンで、すでにジュドー達が登場してるんだっけ?
4)機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
劇場版。その上、主人公がアムロとシャアなので、別に名前を売る必要はない。だが名前セオリーは守られている気がする。オープニングであるシャアvsアムロ(リガズィ)のとこが最初か?
5)機動戦士ガンダムF91
これも全然覚えてないな。クロスボーンのザク(じゃないけどな)が、コロニーに侵入してくるとこは覚えてるけど、シーブックはどこで出てくるのか?
6)機動戦士Vガンダム
特殊ケース。TV放送された第1話は、シナリオ上の4話。とはいえ、シナリオの順番と主人公の名前登場はまた別問題なので、第1話的に名前を処理しているはず。それを確かめるいいサンプルになるかもしれない。開幕のMS戦かな?呼ぶのはシャクティ?マーベット?
7)ターンAガンダム
第1話、OPなしで地球への降下シーンがあるが、そこですでにロランの名前出てるのか?でもとりあえず本編での時間をはかる。降りてきた3人が別れるところで名前が出てる?
以上かな。
ほぼ「誰かが主人公の名前を呼ぶパターン」ですね。
それに全体的に相当タイムが早いような気がします。
これはちょっと調べて、そのシーンの分析したり、比較したりすると面白いなあ。ガンダムが終われば、ダンバインやザブングル、イデオン、最近のキングゲイナーなどに足を伸ばしたいところ。
とりあえず、ファースト、Z、V、ターンAは持ってるビデオとかで調べられるかな。残りはどうしようかなあ。誰か協力してくれる人はいないかなー(耳をすます)。
いてくれたら本当に助かり感謝感激雨あられ。鯛やヒラメのまいおどり。
誰か助けてくれないかなー(ハルク・ホーガン的に耳をすます)。
他にも宮崎駿作品とか調べると面白そうな気がするんだけどな。
なんとなく宮崎作品は、自分で名前を言う作品が多いのでは?とか思ったけど、気のせいかな。
作品が未知の世界への冒険だったりが多いので、呼んでくれる誰かが存在せず、知らない人に自己紹介をしなくてはいけないからとか。
と思ったけど、最初に名前が登場するシーンはよく思い出せば普通だな。「もののけ姫」と「千と千尋」のイメージが強すぎるのかな?
これも誰かやってくれないかなー(耳をすませば)。
そんなわけで、
『歴代ガンダム 主人公の名前はいつ出てくるか大会』は後日。
というか一度に調べられないので、細切れでご報告しましょう。
で、まとめをします。
どのガンダムが最速なのか。世界新は出るのか。
「公道最速伝説プロジェクトG」(公道=主人公の名前を明かす道)。
乞うご期待。してなくても俺が楽しいからやろう。
僕は劇場に足を運んだ上に、DVDまで購入した人間だから、特に見る必要はない。・・・とかいいつつオープニングだけ見たりして。
で、見てるうちに一つ思い出した。
そういえば僕は劇場で見ながらイラついていたんだった。
「なんでこの女の名前を誰も呼ばない?」
「この女」というのは劇場版のゲストヒロインキャラ「エレクトラ」のことだ
↓バンダイビジュアル作品紹介ページ。
http://product.bandaivisual.co.jp/web_service/shop_product_info.asp?item_no=BCXA-0019
エレクトラは映画の序盤から登場するが、彼女の名前が「エレクトラ」と明らかになるのは、1時間ほど過ぎたあたりだ。映画の前半は名前がないまま彼女は画面に登場し続けたことになる。
事前に雑誌やサイトを見ていたので、彼女が「エレクトラ」だと知っていた。だから名前が分からないことにイライラしていたのではない。
1時間も名前を明らかにしないこと自体にイライラしていたのだ。
観客が映画の登場人物の名前を知るには、その映画内で人物紹介をしてもらう他ない。
観客に名前を伝える方法として、下の3つが良くあるパターンだろうか。
1)自ら名乗る。「はじめまして、○○です」 ※1人称ナレーションもここか。
2)誰かがその人の名前を呼ぶ 「おい○○!」「待ってよ○○」 ※第三者の意味でのナレーションも含む
3)テロップや劇中でのテキスト(TV画面や新聞の紙面など)での処理。
3)は視聴者に音声情報として伝えられないので、1)、2)よりは情報の価値は劣る。
※マンガでは当然、問題はない。
映像作品の登場人物は名前を呼ぶ(呼ばれる)ことによって、観客の耳に名前を伝えることが基本となるといえるだろう。
セリフで聞いた方が見ている観客も分かりやすい。
では逆に、人物の名前を早めに定着させないことの何が悪いのか?
A)早めに名前が出てこないと、観客が名前を覚えられない。
B)固有名が出てこないと、重要人物だと認識できない。
純粋に名前が出てきてくれないと人物と名前が結びつかない。
そしてもう一つの理由。
名前が出てこないと、物語中の重要人物だと思えない。
これは特にアニメで顕著で、生身の俳優だとある程度防ぐことができる。
木村拓哉の役名がドラマ中なかなか明かされなかったとしても、見てる方は「名前がないから、彼は重要人物ではない」とはもちろん思わない。
俳優自体がもつ存在感やランクで、重要な人物かどうかは観客は分かってくれる。
とはいえ、これもまた良し悪しで、火曜サスペンス劇場で、死ぬ役と犯人役が何となく分かるというのは、配置された俳優のポジションを考えると「死ぬ役しか」「犯人役としか」思えない人だと分かってしまうからだし、キャラクター(役柄・役名)覚えず、木村拓哉であることしか覚えないというのもあるな。キムタクはどのドラマでも木村拓哉でしかない。
マンガやアニメーションの場合、声優という要素はあるにせよ、セルや絵に過ぎないので、そのキャラクターが重要なのか、そうでないのかを判断しづらい。
だからこそ重要なキャラかどうかを判別するのは「名前があるかどうか」だ。
マンガの学園ものなどが分かりやすいかな。クラスメイトの中でも「名前持ち」と「名前無し」のキャラクターでは、明らかな差が存在してるよね。
「名前持ち」のキャラクターならば、早めに自分が「名前持ち」=重要キャラクターであること説明すべきだ。
しかもたった2時間しかない映画のゲストキャラともなれば、大急ぎで自分の名前をアピールして覚えてもらうしかないはずだ。
それを考えると、やはり「COWBOY BEBOP 天国の扉」でのエレクトラの観客に対する「裏切り」行為は理解できないわけである。
なぜこんなことになったんだろう?不思議だ。