それは悲惨だったり、苦労だったり、その時代を生きた庶民の視線だったり、こんな貴重な体験を聞かせてもらえる私はきっと特別な存在なのだと感じました。
今では私がおじいさん。孫に聞かせる話は、もちろん2011年の日本。
なぜなら、彼もまた、特別な存在だからです。
ただ、これからどうなるかによっては、2011年の話を孫たちにすることで袋叩きにあうかも知れない。
私は孫に袋叩きにされるような未来には決してしないことを固く決意する夢を見たような気がします。
さて毎年恒例、一年の締めくくりは本年度の当ブログ記事まとめです。
キャリアも晩年にさしかかった今、もともと少ない投稿記事数もさらに少なくなりましたので、面白い記事を厳選することもなく、全て垂れ流しの介護老人感覚で余すところなくお送りいたします。
過去記事のリンクを並べるだけでは芸がないので、紹介する記事の話をベースに通常記事と同じぐらいネタを入れていますので、記事リンク集とは思えないほどのぐだぐだとした長文を味わえる仕様となっております。
それではどうぞ。
富野アニメ関連記事(当ブログの主力)
『逆襲のシャア』にみる「映像の原則」
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落ちるアクシズ、右から見るか?左から見るか?<『逆襲のシャア』にみる『映像の原則』>
富野監督の著作「映像の原則 改訂版」発売を記念した、応援記事。
私は映画『逆襲のシャア』をサンプルに、左右の要素に絞って紹介させていただきました。
私の記事を含め富野系ブログで、同時多発的に「映像の原則」を使った分析記事が公開されたのは、応援の形としては悪くなかったと思います。
今年、もっともページビューとブックマーク数をいただいた記事でもあります。
とにかく分かりやすく、というのが目標だったので画像を多用しましたが、こういう手法で記事をつくったのが初めてなので非常に労力がかかりました。いただいた反応からその甲斐はあったようで、嬉しく思います。
以前から、インフォグラフィックのような形で、富野アニメのシリーズ構成や構造を分かりやすく整理できないかな、と考えています。
例えば『ダンバイン』の地上とバイストン・ウェルの二層の世界を置いて、話数進行による世界の関わりを図式化したり、『∀ガンダム』をディアナとキエルの入れ替わりの動きと、2人がどこで何をしたかだけに絞ってまとめたり。できれば本業のデザイナーの方に美しいものをつくってもらいたいけどなあ。
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『逆襲のシャア』で起きた【奇跡】とはなんだったのか
アムロ・レイが、宇宙世紀の最後にしてくれたこと。<『逆襲のシャア』で起きた【奇跡】>
こちらも『逆襲のシャア』記事ですが、「ララァ以後」のアムロとシャアの女性観を軸に、映画の最後に起こった【奇跡】とはいったい何だったのかを考えます。アクシズの軌道が変わったのは、おまけみたいなものです。
この記事の最後に「おまけ」があるのですが、父ジオンを殺し、アクシズというペニスで母なる地球を犯す「愛と幻想のジオニズム」というネタをまたどこかで書きたいですね。いや「愛と逆襲のジオニズム」かな?
ディアナとキエルの入れ替わりは、なぜ気付かれないのか
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『∀ガンダム』から見える「物語の景色」<「黄金の秋」補遺拾遺>
『∀ガンダム』記事の補遺拾遺として、いくつかのこぼれ話や連想などを集めたもの。
主なトピックは、「ディアナ妊娠説」、「ディアナ=キエル 入れ替わり完全犯罪」、「ハイム家の恐ろしさ」などです。
この記事で、受け手が見る「物語の景色」ということを書いています。
創作者が物語を生むときにその人の生き方や考え方が反映されるのと同じように、受け手が物語を通して見た「物語の景色」は、その人の生き方や考え方が反映される。つまりは世界の見え方ですね。
物語の景色は誰にも縛られない自由なものである代わりに、自分に見えてしまった景色にはきちんと向きあう必要があるのではないかと思っています。
これは物語に限らず言えることではあります。
同じ景色を見て、感動したり面白がったりする人もいれば、絶望したりつまらなそうにする人もいる。
このとき、景色そのものを変えるのと、景色を見るためのフィルターを変えるのと、どちらがコストが少なくて済むかということはよく考えます。
もちろん一人で可能なフィルター交換だけでなく、みんなで景色をより良くしていくことも両方必要ですけどね。
惑星の午後、僕らはキスをして、月は僕らを見なかった。<『∀ガンダム』最終話「黄金の秋」より>
上の記事の元になった記事です。エピローグの一場面についてだけのお話。
洗脳少女と呼ばれて。洗脳少女反逆同盟
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だから少女は、毎度コントロールされる。<富野アニメ 洗脳少女の系譜>
富野アニメには、洗脳された女性キャラクターが敵として登場するという「洗脳少女」のモチーフが繰り返し現れます。こうした「洗脳ヒロイン」たちを作品別に俯瞰してみようという企画。
なぜ戦場へ出る少女は、洗脳されねばならないのか?
来年こそ『ガンダムZZ』の記事を書こうと少し準備をしていて、その要素がいくつかこの記事に含まれています。ただ『ZZ』は外部要因でかなり歪みがある物語なので、純粋に作品だけを見て何かを読み取ってもあまり利があると思えない。どうしても外部要因とセットで考える必要があると思うが、情報が乏しくてよく分からない。
特に大きいのが『逆襲のシャア』制作決定、という話は有名だけど、どのタイミングでどう影響受けたのだろうか。
『ZZ』のもともとの構想だと、後半にシャアが登場する予定となっていたと聞く。
Wikipedia:グレミー・トトを見る限りでは、
とある。当初の予定では、番組後半には行方不明のシャア・アズナブルが再登場してネオ・ジオン内でハマーンの抵抗勢力となる予定だったが、映画『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』制作決定に伴いグレミーに変更された。
『ZZ』に出てくる構想だったシャアは何をするシャアだったんだろうか?
スペースノイドの代表者?地球圏に対するスタンスはハマーンと同じ?ジオンの息子としての正当性を主張する?もう地球と人類に絶望したシャア?
『逆襲のシャア』のシャアと、『ZZ』のハマーンは制作事情の根が同じだからか、同じようなことしかしていない。2人が同居するとなると、スタンスを変えるか、目的は同じまま役員会でハマーン社長の解任を行いそのまま組織を乗っ取って、ネオ・ジオン総帥になり、アクシズを落とすのか。
『ZZ』後半は『逆襲のシャア』の構図になって、シャアvsアムロ、ジュドーでTV決着する構想だったのか。
ともかく『逆襲のシャア』制作決定で、その役割はグレミーが担うことになった。
その結果、グレミーがネオ・ジオンを2つに割り、ハマーンはジュドーと戦って死に、そのジュドーは木星に旅立たせていなくなり、逆シャアの準備が整えられた。ではあとに残った『ZZ』とは一体なんなのか。
例えば「リィナの血」でリィナが死んで、ジュドーの戦う動機が一旦全てなくなり、もう少し広い視野と動機で戦うようになる(そして路線はシリアス強化になる)。これは最初からの既定路線?映画制作決定の影響?
『逆襲のシャア』関係なくても、動機の再設定は必要だとは思うけど、後半シリアスは単純に営業的な理由なのだろうか?
ただ後半シリアスにはなるけど、大人のやることを否定して、子供のバイタリティ全肯定のキッズアニメ構造は、最後まで変わらない。その意味では『ガンダムAGE』より『ZZ』の方がキッズアニメだと思う。
シリアスかコメディかどうかは雰囲気の違いであって、最後まで構造自体は変わっていない。
コロコロやボンボンのホビーマンガと一緒で、子供の「ホビー(ラジコン、ミニ四駆、ファミコン等)」に対するスタンスやバイタリティが世界を救い、大人は問題の決定的な解決には関われず、サポートするか、足を引っ張るか、立ちはだかるだけ、というのに近いんじゃないかな。『ZZ』の場合は「ホビー」のところに「モビルスーツ」が入れる。
おもちゃを売るためのコマーシャルフィルムなんだから、ホビー漫画(キッズアニメ)の構造でも問題はないんだけど、おもちゃさえ売れたら、そこに載せるお話(ドラマ)は好きにやらせてもらっていいよね?主人公ロボットと敵ロボットが戦う理由は好きに決めていいよね?で始めたのがガンダムなわけだし、当時のターゲットど真ん中の子供だった私や周りの友人は全然喜んでいなかったことを考えると、地続きの宇宙世紀で行うホビー漫画構造の難しさを感じます。
そういう意味では『銀河漂流バイファム』の方がスマート。
練習艦ジェイナス号で宇宙漂流を始めて、大人が責任果たして全員死んだあと、完全に子供しか残らない。
だから宇宙船内を探検したり、宇宙船の壁にラクガキしまくったり、横から出てきた大人の軍人よりブリッジクルーとして優秀になっていたりと、子供が自分たちの宇宙船もらったら好き放題やりたい妄想をうまく処理していました。
『ZZ』でも同じように子供たちの船ネェル・アーガマをもらうのだけど、だからといって好き放題には全くならず、結局大人のつくった枠組みで戦っているに過ぎない。もちろん、それこそがガンダムで『ZZ』で、だからこそブライトはジュドーに殴られるんだ、とは言えるのだけど。
大人全否定、子供全肯定ただし大人のつくった遊び場の中だけ全肯定といわれて、子供がそんなに喜ぶのかという話。
こういう作品ですから『ZZ』自体にはいろいろと問題があるのですが、その存在はとても興味深くて面白い。結局シャアは出演しませんでしたが、見えざるシャアを考える意味でも興味深い作品です。
ひとつだけ確かなことは、子供が大人から戦艦一隻もらうなら、ネェル・アーガマよりジェイナス号の方がいいということ。
※『ZZ』の本来の構想や、外部要因の影響やタイミングなどについてお詳しい方は何か教えてください。
「因縁」システムで考える富野由悠季ゲーム
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因果は応報し、運命は輪廻する<愛と幻想の『南極大陸』と『富野由悠季ゲーム』>
以前書いた「富野由悠季ゲーム」の追加アイデア。運命とエゴに振り回される富野アニメを「因縁」システムで考えてみました。
これに限らず、作るわけでもないゲームのアイデアを考えることが多いのですが、物語の要素を分解して、ゲームシステムを通して改めて物語を構築できないかな、ということに昔から興味があります。
だから、考えるのは常に「物語」ゲームで、実質のところ「物語」について考えているのだと思っています。
メビウス(双方全滅)の輪から抜け出せなくて<「富野由悠季シミュレーションゲーム」>
ちなみに第一弾はこちら。こちらは、富野AIガンダムパレードマーチ。
『サマーウォーズ』
『ぼくらのウォーゲーム』10年後のアンサーとしての『サマーウォーズ』
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10年前、世界を救ってくれた子供たちと、日常を守ってくれた大人たちへ<『ぼくらのウォーゲーム!』と『サマーウォーズ』>
『サマーウォーズ』については公開後もずっと引っかかっており、いくつか記事を書いたあとも、いろいろと考えてきましたが、この記事で自分の中ではケリをつけました。
ちなみに映画という枠組みではボリューム的に難しいので、上記の記事では採用していませんが、いちばん見たい『サマーウォーズ』は、信州上田へ各家族が帰省する最中に「災害」が発生し、それでも何とか苦労して上田に向かうというロードムービー形式の物語です。要は「災害」の発生タイミングを早めるわけですね。
全国に散らばる家族は、上田への距離も、交通手段も、状況も違う。それを各家族の視点で目的地へ目指すさまを描く。連続ドラマ(アニメ)にして、各回で主役になる家族が違うという感じがよいでしょうか。
各家族がバラバラの中、ネットワーク上のSNSさらにその中の家族用サイト「陣内家の茶の間」に集まって、連絡や相談を取り合い、助けあう。
主人公ケンジは夏希と2人で上田に向かうが、途中で「災害」が起こり、電車が運行せず困ったり、ヒッチハイクしたりして進んでいく。家族でないのに、SNS上の「陣内家の茶の間」にも夏希の招待で入れてもらうが、その一方、家族なのに「陣内家の茶の間」に入れないユーザー、侘助がいた……とかね。
そういえば、細田守監督の次回作が発表になりました。
映画『おおかみこどもの雨と雪』。2012年7月公開予定とのことです。
今度は「親子」「育児」がテーマだそうで、流れとしては納得なのですが、だとしたらやはり『サマーウォーズ』でご自分の体験を元にした「結婚の挨拶」をしにいく映画の方がよかったように思えます。
ただ、それがそうはならなかったところが『サマーウォーズ』の面白いところで、この作品が「優しく配慮された、誰も傷つかない世界」になっていなければ、私はここまで興味を持たなかったでしょう。
ともかく次回作を楽しみに待ちたいと思います。
アニメの話あれこれ
物語設定のお見積り(ご相談無料)
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物語の主役になるために必要なもの<『TIGER&BUNNY』の広告とキャラクター>
今ざっと読み返してみたら、『TIGER&BUNNY』自体の話は全然してないですね。
後半にまた、軽くゲームネタがありますが、学園恋愛カードゲームはちょっとやってみたいですね。
ターゲットになるヒロインを決定し、それを落とせる主人公になれるよう、カードで役をつくる感じかな?
Matthew's Best Hit TVアニメ
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友達が少ない僕のDEAD FUTURE<想像力による世界の「二層化」「拡張現実」>
いくつかのアニメの雑多記事。『僕は友達が少ない』『輪るピングドラム』『BLOOD-C』『こんにちはアン』。
一応「友達が少ない」というテーマでつないでいるけど、実質『こんにちはアン』のことが書きたかった記事。
『こんにちはアン』は『赤毛のアン』の前日譚で、現在のところ世界名作劇場の最終作。
『こんにちはアン』放送終了に続いて『赤毛のアン』が放送してますので、見直すのは10年以上ぶりですが、改めて見るとやっぱりすごい。
第一話は、駅にアンが着いて、迎えに来たマシュウの馬車に乗ってカスバート家に向かうだけ。それだけ。しかもまだ着かない。でも退屈さは全くない。ぜいたくで豊かな時間。
カスバート家に向かう道中で、アンは通りかかった林檎並木の美しさに感動し、これを「よろこびの白い道」と名づけ、マシュウにも以後そう呼ぶようにすすめる。
マシュウは林檎並木がキレイなことは知っていたがそれだけで、日常の風景でしかなかった。まして「よろこびの白い道」なんて。
アンは場所や人の名前が気に入らないと、もっとすてきな名前と空想を加え、より魅力的になるように改変する。現実に自分で情報を付加して価値を増やす、という感じだろうか。
現実が面白くなければ、自分で情報を付加して面白くすればいい。
高杉晋作と気が合いそうなアンは、逆にいえば平凡で面白みの乏しい日常では我慢できないということでもある。
馬車ではひたすらアンがおしゃべりして、寡黙なマシュウはひたすら受身で聞き役になるが、アンの想像力と現実改変能力は、涼宮ハルヒみたいなものだな。
アニメ『赤毛のアン』では、マシュウ自身によって内面(モノローグ)は語られず「そうさのう」だけだが、マシュウ視点にして内面(「やれやれ」)を語れば、マシュウはキョン君になると思う。
マシュウは優しいが、内気で女性が(女の子ですら)苦手な独身男性で、でも、そんな彼にも初対面から屈託なくおしゃべりなアン・シャーリーはなぜか大丈夫だったというところが、なんというか面白い。ライトノベル主人公っぽい感じ。
男の子とまちがいでアンが来たのに、そのことが言えないまま自宅へ連れて帰って、それを結局マリラに言わせるところも。
アニメソング民俗学
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記憶にしかないものを、記憶しておく方法<口承としてのアニメソング>
子どもの頃、もう二度と見ることができないと覚悟していたCMや歌を、現在、検索してわりと簡単に探すことができる。本当にすごいと思うが、その少しだけ前。検索できない時代はどうしていたか、という私の子ども時代の話。
子どもの頃だと英語歌詞がネックになってくる。仮に歌詞が表示されていても読めなかったりして、結局何となく音で覚え、そのまま月日が経ってさらに記憶があやふやになっていく。
だから『スペースコブラ』OPも適当な日本語で憶えていたりして、全く原型を留めていない。
この流れで『百獣王ゴライオン』OP「斗え!ゴライオン」には英語が入っていると思い込んでいた。
英語が少し分かるようになった中学のころ、友達と「Give up say」じゃない?とか、いや「Keep up なんとか」じゃない?と話し合っていたのだが、実際の歌詞は「ギブアップせい」であり、逆に分からんわこんなの。
Twitterまとめ記事
大人が子供を守るゾンビゲームとメタ必殺技・鳳凰幻魔拳
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ゾンビと、コブラと、鳳凰幻魔拳。<はてしなく、どうでもいい日々【twitterまとめ】>
ゾンビゲームネタから始まって、昔考えていた「大人が子供を守るゲーム」のアイデア。
今年はゲームネタが多いですね。ゲーム1本も買ってないくせに。脳内ゲーム機で遊ぶしかないという貧乏な子供のようだ。
後半は、『聖闘士星矢』のフェニックス一輝がもつ、メタくてすばらしい必殺技、鳳凰幻魔拳のお話。
スキスキ、スキトキメキトキス、あいしてる
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AR一休さんと、2つのライフハック 【twitter在庫一掃棚卸セールことツイートリミックス「etc」】
Twitterでのネタを並べたもの。それなりに面倒な手間がかかる割に面白くないので、この形式では二度とやらない。ツイート自体は、いつも記事の元ネタや要素の一部にはなっているので、それでいい。
2011年の記事は以上です。
このブログは2008年夏にはじめましたので、期間にして約3年半。来年は4年目に突入します。
いつも長文で申し訳ありません。全部きっちり読まなくてもいいようにはしているつもりですので、面白そうなところだけ読んでいただければそれで構わないと思います。(例えば、まさにここも読まなくても済むところ)
私がそもそも読む側として長文記事が好きなんですよね。ブックマークもひとつで済むし。
今年お世話になった皆さま、記事を読んでいただいた皆さま、ありがとうございました。
このブログの半分は皆さまの応援で出来ており、あとの半分はFC2ブログの未投稿一ヶ月で広告が強制表示される仕様に支えられてできています。
来年も同じようなペースだと思いますが、メルヒェンあふるるポエムを書いていこうと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは皆さま、よいお年を。
来年はより多くの人々に幸せと感じる脳内物質が分泌されんことを願って。
というわけで毎年恒例、1年の記事まとめ。
本来は「おすすめ厳選記事」のはずなんですが、今年は記事数が少なすぎて厳選も何もあったもんじゃない。全部紹介しますので、と、とにかく、食べてみてよ!(味吉陽一)
富野アニメ関連記事
■富野アニメ記事の目次(インデックス)
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【目次】富野由悠季ロボットアニメ 記事インデックス
このブログの主力コンテンツである富野アニメの記事目録。
とりあえず、ここの記事を読んでいただければ間違いはないと思います。
来年も記事を書けば、ここに追加していきますよ。
■『∀ガンダム』
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惑星の午後、僕らはキスをして、月は僕らを見なかった。<『∀ガンダム』最終話「黄金の秋」より>
今年いちばんアクセス数とブックマーク数を稼いだ記事。
Twitterで記事を紹介していただけたことによる記事の拡散威力を心から実感できた記事でもあります。
■富野ゲーム第二弾(無料です)
【政治家】ほど楽しいゲームはない<ガンダムオンラインゲームのアイデアメモ>
脳内というゲームハードで起動する妄想富野ゲームの第二弾。今回はガンダムオンラインゲーム。
それこそ『ガンダムロワイヤル』というゲームがモバゲーでリリースされたりしましたが、私がガンダムゲームやるなら、地球の豪邸で王族のように暮らしたいですよ。
メビウス(双方全滅)の輪から抜け出せなくて<「富野由悠季シミュレーションゲーム」>
ちなみに第一弾はこちら。こちらは、富野AIガンダムパレードマーチ。
その他アニメ・マンガなど
■『サマーウォーズ』地上波初登場
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8月6日、天からくるもの。<映画『サマーウォーズ』、金曜ロードショーでテレビ初登場>
『サマーウォーズ』については、移り気なわがままジュリエットの私にしては、集中的にいくつか記事を書いたのですが、未だにコメントをいただきます。この地上波放送後もコメントをいくつかいただきました。
それら反響も含めて、もうひとつ記事を書かないといけないかな、と考えていたりします。
■『ドラゴンボール』『マトリックス』『鉄拳チンミ』
![]() | ドラゴンボール 完全版 (1) ジャンプコミックス (2002/12/04) 鳥山 明 商品詳細を見る |
強敵に震えるヤムチャとワクワクする悟空<物語で「恐怖」と向き合う主人公>
年末最後の悪あがきで書いた記事ですが、いくつかニュースサイトに紹介していただいて、多くの方に読んでいただけました。私としては、驚くほど時間かけずに省エネで書いた、いつもと違う書き方した記事です。
Twitterまとめ記事
■『アバター』『龍馬伝』『トップをねらえ!』『バイストンウェル野球』
![]() | アバター ブルーレイ版エクステンデッド・エディション(本編3種収録)(初回生産限定3枚組) [Blu-ray] (2010/11/26) サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ 他 商品詳細を見る |
アバターと龍馬伝、ほか3本<はてしなく、どうでもいい日々【twitterまとめ】>
Twitterをはじめたのは、ブログ用のネタのメモ&下書きのためで、記事が増えると見込んだんですが、結局、Twitterまとめらしいのは、今年はこれだけ。ネタそのものは色々ストックできたので、来年はそれの効率的なアウトプットを何とかしてみたい。
Twitterそのままでブログにするというのは、サービスが足りない気がして、望まれていないのに持ち前のサービス精神で倍ぐらいに膨らましてしまうから、労力があんまり変わってないんですよね…。
「スポーツ」と「物語」
■「野球」と「サッカー」、二大スポーツの「物語機能」の違いとは?
![]() | ドカベン (48) (少年チャンピオン・コミックス) (1981/05) 水島 新司 商品詳細を見る |
スポーツが生み出す「筋書きのあるドラマ」<「野球」と「サッカー」、物語機能の比較メモ>
今年書いた記事で、いちばん仕事したな、というのがこの記事。
「野球」と「サッカー」が持つ、スポーツとしての機能を、どのようにマンガで生かされているのか。
「ガンダム」など、ロボットアニメでのロボットの物語的な機能を考えるのと私の中では同じ。
ロボットアニメではこの方向で結構記事を書いていますが、それ以外でも、いくつかこの系統の記事を書いて、物語機能について検討してみたい。
■世界中の「アレクサンドロス」大集合
![]() | ヒストリエ(6) (アフタヌーンKC) (2010/05/21) 岩明 均 商品詳細を見る |
偉大な王の名を継ぐもの<英雄「アレクサンドロス」の系譜>
アレキサンダー大王こと、アレクサンドロスという名前に注目して、世界の有名サッカー選手の中に「アレクサンドロス」を見出してみよう、という企画。
今年唯一のサッカー関連記事なんですが、サッカーファンはこういう記事で喜ぶわけではないという。じゃあ誰が喜ぶのかといえばそりゃ私自身なんだから、それでいいんだけど。
2010年は以上です。
あまり何もできませんでしたが、ご訪問くださった皆様、ありがとうございました。
来年はもうちょっと、幼少期から「やったらできる子」と恐れられていた、やればできる俺を演出してみたいと思います。
初めて誰かのブログをのぞいたとき、自分も良く知ってる作品についての記事を見て、どのような考えを持っているのか推し量ることってありますよね。その意味では、ここに並べた記事は私のよい自己紹介になるかと思います。
初めての方は好きな(知っている)作品の記事、または、記事タイトルの後ろに表示されている、はてなブックマーク数の多いものなどから読んでみてはいかがでしょうか。
『機動戦士ガンダム』
ニュータイプほどステキな戦争の道具はない <機動戦士ガンダムでのお約束と言い訳>
ガンダムにとって「ニュータイプ」とは何でしょう?私の答えは「戦争の道具」です。
という、ガンダム、富野アニメへの基本スタンスが分かる自己紹介代わりの記事。
これを読んでいただけると、このブログの富野アニメ記事が大変分かりやすくなると思うのですが、ただひとつの問題は、自己紹介が長いこと。
ちなみに、囚人021さんの記事でご指名をいただいて、twitterで話したニュータイプ話のベースはこの記事になっています。( Togetter - 「富野アニメの不思議力は、いつも思うに任せない」
母から旅立つためのG戦場シェルタードア <『機動戦士ガンダム』にみるロボットアニメ第一話の始め方>
ロボットアニメという虚構性の高いフィクションでは、ただロボットが存在しているだけでは、ロボットアニメとして成立しません。
『機動戦士ガンダム』第一話を改めて見直しながら、難しいロボットアニメ第一話の三要素を考えていこう、という記事。
「ロボットチャンバラ」としてのガンダム<ビームサーベル戦闘論>
「ビームサーベル」という武器から導き出されるガンダムの戦闘スタイルとは。
「ライトセイバー」の『スターウォーズ』との違いは?
ガンダム0083とガンダム0079の比較
ララァの死を境に入れ替わるアムロとシャア。そして2人の間に入るセイラ。
0083でのコウとガトー。そして2人の間に入るニナ。
アムロはシャアを、いつニュータイプだと認識したのか?<TV版『機動戦士ガンダム』での相互不理解と「貧しい愛」>
最終話「脱出」において、アムロはシャアに向かって「貴様だってニュータイプだろうに!」と叫ぶ。
はたして、アムロによるシャアのニュータイプ判定の根拠となる場面は一体どこか?調べます。調べた上で考えます。
「帰れる船」としてのホワイトベースとアーガマの対比 <『機動戦士ガンダム』での優しい嘘の共同体>
主人公たちが乗り込み、最終回まで「帰る場所」として存在する母艦。『機動戦士ガンダム』のホワイトベースは最終的に沈んでしまい、『機動戦士Zガンダム』のアーガマは無事生き残ります。
しかし「帰れる船」として考えた場合、この2つの船は興味深い対比を見ることができるのです。
モビルスーツ・ガンダムは宇宙に命を流して、宇宙に流れた命を見つける <アムロの父テム・レイと彼がつくった兵器“ガンダム”による救済と鎮魂>
アムロの父テム・レイはガンダムの開発者であり、第一話でコロニーに空いた穴に吸い込まれ、宇宙に投げ出されます。彼が作ったガンダムと、息子アムロによって。
TVシリーズ『機動戦士ガンダム』でのテムを追いながら、彼がつくった兵器“ガンダム”による救済と鎮魂を考えます。
顔のない無人ロボットが演じるシンボリックなアクション<『レディ・プレイヤー1』でのガンダム登場と『機動戦士ガンダム』のラストシューティング考>
映画『レディ・プレイヤー1』でのガンダム登場とその登場ポーズをきっかけに、『機動戦士ガンダム』においてもっとも象徴的なアクション「ラストシューティング」について考えます。
基準(物差し)となるキャラクターから考える物語<『スラムダンク』『キャプテン翼』『機動戦士ガンダム』のパワーバランスとキャラクターの格>
マンガやアニメにおいて、「強さ」とは相対的なもので絶対的なものではありません。キャラクター間のバランスや関係性こそが重要になってきます。この記事では『スラムダンク』『キャプテン翼』『機動戦士ガンダム』での基準やバランスについてあれこれ考えています。特に『機動戦士ガンダム』という意味では、初期と終盤での強さの意味合いが変化していることに注目します。
『機動戦士Ζガンダム』
サイコな彼女とガンダムな僕。出会いは拡散メガ粒子砲<キャラクターとしてのモビルスーツ>
ガンダムMk2はなぜ初代ガンダムのように強くないの?
主役ロボット「ガンダム」の意味は?たびたび登場する巨大モビルアーマーは一体何なの?
架空のロボット兵器である「モビルスーツ」は、フィクション上のキャラクターです。そのキャラクターとしての表現や魅力について考えてみる記事です。
カミーユにMk2を譲れと迫る、ベルトーチカの必然 <『Zガンダム』と『エルガイム』の主人公たち>
一般的に嫌われたり、うざがられたりすることが多いキャラクター、ベルトーチカ・イルマ。
彼女の最大の仕事は、カミーユに対して「アムロにガンダムMk2を譲れ」と迫ったことだと、私は思っています。
好き嫌いは別として、彼女が果たした役割と「機動戦士ガンダムの主人公」について考えてみる記事です。エルガイムネタもあるよ。
シンデレラ・カミーユは、地球で過去と対峙する<『機動戦士Zガンダム』挿入歌「銀色ドレス」とフォウ・ムラサメとの出会い>
挿入歌「銀色ドレス」の歌詞の意味とは? 曲名の意味とは?
またそこから、フォウとカミーユの対比。そして、なぜカミーユとフォウは別れるしかなかったのか。
曲の紹介、歌詞の考察にとどまらず、カミーユとフォウを掘り下げた記事で、個人的には気に入っています。おすすめします。
フォウ・ムラサメが三度死んだとき、ロザミアはようやく兄を見つける。<『機動戦士Zガンダム』「ロザミアの中で」でのカミーユの絶望>
「永遠のフォウ」は耐えられるが、「ロザミアの中で」は耐えられない。
それはなぜなのか。フォウ・ムラサメが三度死ぬとはどういうことなのか?
「ロザミアの中で」におけるカミーユの絶望とは何なのか?
この記事も個人的にはうまく書けたと気に入っています。みんなも絶望しよう。
「帰れる船」としてのホワイトベースとアーガマの対比 <『機動戦士ガンダム』での優しい嘘の共同体>
「ロザミアの中で」を通過したカミーユは最終決戦に挑み、そしてその魂はアーガマに帰ってこない。ホワイトベースとアーガマは何が決定的に違うのか?
カイ・シデンは人が神様になれることを信じるか <ガンダムUC『獅子の帰還』と、人が世界を変えるための正攻法の話>
ガンダムUC『獅子の帰還』という小説を話のきっかけにしていますが、この作品自体には興味がなく、私の興味はカイ・シデンとシャア・アズナブルにありますので、結局『機動戦士Zガンダム』でのカイ・シデンとシャア(クワトロ)の話をしています。
『機動戦士ガンダムΖΖ』
だから少女は、毎度コントロールされる。<富野アニメ 洗脳少女の系譜>
富野アニメで頻出するモチーフである「洗脳少女」まとめ記事ですが、これはエルピー・プルとプルツーの箇所を書くために書いたようなものです。第28話「リィナの血(後)」ラストは『ZZ』で最も好きで、この回のプルのことが書けて本当によかった。
【2011年記事まとめ】好きあう真似事や傷を舐めあう道化芝居でもいいじゃない。だってにんげんだもの。
年間まとめ記事ですが『ZZ』について色々と。映画『逆襲のシャア』制作決定に伴い『ZZ』のシリーズ構成が変更になり、後半出演するはずだったシャアは『ZZ』に出ないまま作品を去ります。では、あとに残った『ZZ』とはいったいなんなのか。
僕達は分かり合えないから、それを分かり合う。<『機動戦士ガンダム』シャアとハマーンのニュータイプ因果論>
ニュータイプの因果の中心に関わったシャア・アズナブルと、ハマーン・カーンを中心にした話。
基本的にSFガジェットであり、また人によってはニューエイジの影響といわれる「ニュータイプ」だが、結局のところその方面で強化されることはなく、人間ドラマ上の道具でしかなっていない(それが私の好きなところ)。そしてそれはシャア・アズナブルという男のささいな嫉妬から始まり、それがハマーンがカミーユを拒絶する瞬間に結実する。映像の世紀、バタフライエフェクト。
空虚なハマーン・カーンを救うことは可能か<『機動戦士ガンダムZZ』感想戦>
Twitterでの『ZZ』語りを受けて、ツイートしたものを追加・修正した記事。
ハマーン・カーンのキャラクターについてと、彼女を救済する可能性について検討しています。「救済」というものがどういう意味を指すかは、ぜひ記事をご覧ください。
大筋はツイート時と変わっていませんが、かなり加筆・修正(脱線ともいう)して、ブログ記事として仕立て直しています。関連してぜひ読んでほしい、ツイートまとめ、ブログ記事へのリンク付き。
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』
『逆襲のシャア』記事はどれも評判も良かったものが多いので、自信をもっておすすめできます。
サザビーのサーベルはνガンダムを切り裂いたか <『逆襲のシャア』 νガンダムvsサザビー戦のルール>
「νガンダムとサザビーはどっちが強いの?」という質問はよく提示されますね。みなさんは、どちらが強いと思いますか?
この問いと「アムロの完全勝利」という実際のフィルム上の結果との関係から、νガンダムvsサザビー戦を考えます。
アムロ・レイが、宇宙世紀の最後にしてくれたこと。<『逆襲のシャア』で起きた【奇跡】>
「ララァ以後」のアムロとシャアの女性観を軸に、『逆襲のシャア』で起こった【奇跡】とはいったい何だったのか?を考えます。
また、この記事を「前編」としたときに、「後編」の気持ちで書いた記事があります。
10年前、世界を救ってくれた子供たちと、日常を守ってくれた大人たちへ<『ぼくらのウォーゲーム!』と『サマーウォーズ』>
直接的な続きではなく、メインの話題は『ぼくらのウォーゲーム!』と『サマーウォーズ』ですが、『逆襲のシャア』のことも言及していますのでよろしければどうぞ。
落ちるアクシズ、右から見るか?左から見るか?<『逆襲のシャア』にみる『映像の原則』>
『映像の原則 改訂版』発売記念の応援記事。2つの小惑星およびサザビーとνガンダムの戦いを「上手・下手」の原則で解説します。
「画面構成がこうだから、ここはこういう場面なんです」という画面ありきの読み解きではなく、「こういう物語構成だから、映像を流れにしたときにこの画面構成が選ばれた」という記事になるようにこころがけました。
キャプチャや構成図など最も労力がかかりましたが、富野アニメ記事で最も多くのブックマーク数をいただいたのでその甲斐はありましたし、応援記事としての目的も達せられたと思います。
サイコな彼女とガンダムな僕。出会いは拡散メガ粒子砲<キャラクターとしてのモビルスーツ>
『Zガンダム』の話が中心ですが最後に「アムロとシャアの子供」としてのνガンダムという機体の話。
『機動戦士ガンダムF91』
光る風の中、聞こえてくる「ETERNAL WIND」(のイントロ)<VR元年と機動戦士ガンダムF91「宇宙でセシリー探しゲーム」>
VR(仮想現実)で宇宙漂流してるセシリー見つけるゲームやりたいね、という話。
これ自体はしょうもない妄想なんだけど、亜手さん(@ate507)による、F91劇場公開版と完全版の差異の引用がこの記事の価値。
モビルスーツ・ガンダムは宇宙に命を流して、宇宙に流れた命を見つける <アムロの父テム・レイと彼がつくった兵器“ガンダム”による救済と鎮魂>
アムロの父テム・レイが話の中心なのですが、後半に『F91』の話も入ってきます。
『機動戦士Vガンダム』
【ガンダム三大悪女】 カテジナ・ルース裁判
「宇宙世紀三大悪女」と呼ばれるガンダムの女性キャラクターたち。カテジナやニナについて。
本放送でVを見ていたとき、最終回「天使たちの昇天」で、カテジナを死なせてしまうのかどうかを、ドキドキしながら見守っていたことを恐らく私は一生忘れない。
かなり初期に書いたものなので、かなり拙いですね。またカテジナに対する視線も現在ではかなり変わっているので、本放送当時から抱えてきたものを吐き出さざるを得なかった当時の雰囲気を察して読んで頂けるとありがたいです。
『∀ガンダム』
なぜ『タイタニック』は世界中の海を渡れたのか<富野由悠季と映画『タイタニック』にみる「大きな物語」>
富野監督が公開当時、何度も言及していた映画『タイタニック』について。
記事タイトルに『∀ガンダム』と入っていませんが、『∀ガンダム』を語る上でははずすことができない、エピソード0に相当する話題になっています。
惑星の午後、僕らはキスをして、月は僕らを見なかった。<『∀ガンダム』最終話「黄金の秋」より>
『∀ガンダム』最終話エピローグ、その中のさらに、ロランとソシエの「別れのキス」に関するエントリ。
記事中でこんなに、キス、キス、書くのはもう二度と無いと思う。
いただいた反応などを見て面白かったのは「ガンダム素人には『∀ガンダム』は面白くない」「序盤がタルい」あたりでしょうか。両方共、私の印象とは真逆。
あとは「自分の解釈と違う」というご意見もあったのだけど、解釈論にしかならないパートの言及は意図的に排除してるつもりです。
『∀ガンダム』から見える「物語の景色」<「黄金の秋」補遺拾遺>
上の『∀ガンダム』記事の補遺拾遺として、いくつかのこぼれ話や連想などを集めたもの。
主なトピックは、「ディアナ妊娠説」、「ディアナ=キエル 入れ替わり完全犯罪」、「ハイム家の恐ろしさ」などです。
「MOON」から「月の繭」へ 菅野よう子から井荻麟へ <『∀ガンダム』が第1話から最終回までに獲得したもの>
『∀ガンダム』ラストシーンを彩る名曲「月の繭」をテーマに、同じモチーフの名曲「MOON」との関係や、タイトルの「月の繭」とは何を指すのか、など、スリルとショックとサイエンスに満ちたエントリです。いやサイエンスには満ちてないな。
わがままはディアナの罪、それを許さないのはみんなの罪 <『∀ガンダム』第44話 「敵、新たなり」のミドガルド、女王に救いを求めて走ること>
『∀ガンダム』に登場するパンダ目暗殺おじさんことミーム・ミドガルドを掘り下げたという世にも珍しい記事。実際のところ、本編は第44話のレビューが終わったあとの余談にあります。
『∀ガンダム』の後半または結末について、「ギム・ギンガナムにすべての責任を押し付けて物語を収束させた」とか「ディアナの御威光ですべてが上手くいく都合の良い展開」といったような見方もしくは批判がありますが、考えるべきはそこでは無いというのが私の意見です。
『伝説巨神イデオン』
※単独記事なし。
『戦闘メカ ザブングル』
惑星ゾラで生きるための、たったひとつのルール。<"異世界もの"としての戦闘メカ ザブングル>
『ザブングル』の舞台、惑星ゾラには「三日限りの掟」という、ひとつのルールがあります。
「三日の掟、泥棒、殺人、あらゆる犯罪は三日逃げ切れば全て免罪」という単純なルールですが、これが提示されたことで、惑星ゾラはすばらしい異世界となりました。
『ザブングル』を知らなくても、作品舞台としての「異世界」づくり、という意味でいろいろと考えてみるのも面白いと思います。
ブルーストーン経済によるシビリアンコントロール<『戦闘メカ ザブングル』惑星ゾラ開発史>
『ザブングル』の舞台である「惑星ゾラ」が、ロボットアニメの物語世界として出来上がるまでを、富野監督の手記を元に追いかけます。分かりやすくするために図を入れてあります。
『ザブングル』に興味がなくても、物語創作や、それに関連する世界構築に興味がある方なら、楽しんでいただける内容ではないかと思います。
ジロン・アモスの持論に基づくダブルスタンダード<『戦闘メカ ザブングル』のイノセント・ワールド>
上のブルーストーン経済記事の続編というか、補遺拾遺のような記事。
主人公ジロンは三日限りの掟を破るのと同時に、都合よく掟を利用している。つまりダブルスタンダード。
そこに単にルールの破壊者ではないジロン・アモスの特異性を見る……いや、これ内容を大分盛ってるな。
実際は、3つぐらいの話に分かれています。
ウォーカーマシンとリアリティのハンドリング <『戦闘メカ ザブングル』が生んだ「フィクションチャイルド」>
『ザブングル』に登場するウォーカーマシンは「ガソリンで動くロボット」で、主役機のザブングルはそれを「ハンドル操作」で動かします。ロボットをガソリンとハンドルで動かすという冗談のような設定は、冗談以上の意味があるのか?
また、この作品に登場する2つの人類「イノセント」と「シビリアン」の関係について、『風の谷のナウシカ』的な視点とは違う視点を考えます(こじつけます)。
いいか?「いつかつぐなう」で済んだらオキテもイノセントもいらねぇんだよ!<『戦闘メカ ザブングル』ED曲「乾いた大地」の矛盾>
「作詞家・井荻麟の世界」として、富野アニメの曲から歌詞を考察するシリーズ。
『戦闘メカ ザブングル』ED曲「乾いた大地」の歌詞に存在する矛盾から、ジロン達の掟破りの生き方を見出します。
『聖戦士ダンバイン』
なぜショウ・ザマはバイストン・ウェルで眠ってしまったのか <『聖戦士ダンバイン』に見る物語の始め方>
『ダンバイン』第一話の途中で、主人公ショウ・ザマは異世界バイストン・ウェルでぐっすり眠ってしまいました。それだけのことが1年間のTVシリーズに与えた影響とは?
同時に「物語のはじめ方」の難しさをいろいろ考えてみませんか。
【聖戦士急募】バイストン・ウェルで君の夢をかなえよう! <ダンバイン第18話「閃光のガラリア」より>
異世界バイストン・ウェルに召喚されて「聖戦士」に選ばれるには、どうすればいいの?
『ダンバイン』の召喚システムを、召喚とは全く関係のない、非地上人の女騎士ガラリア・ニャムヒーから考えていきます。
ガラリアさんはなぜ、バイストン・ウェルに帰れなかったのか。
【前編】 再びバイストン・ウェルへ 『聖戦士ダンバイン』リビルド(再構築) 【問題提起編】
物語の成立上、いくつかの問題をかかえていた『ダンバイン』。本来あるべきであった幻の『ダンバイン』を想像しつつ、自分なりに再構成(リビルド)してみようという企画。
こちらは前編。『ダンバイン』全体の構成の復習と、考えるべき問題点の確認。
【後編】 因果地平から遠く離れて 『聖戦士ダンバイン』リビルド(再構築) 【再構築編】
こちらは後編。前編での準備を踏まえて、リビルド版『ダンバイン』の構成を考えていきます。
はたして、TV版『ダンバイン』と、どこが同じで、どこが変わっていくのか。
そして最終的に自分でも予想外のところへたどりつく。自分としてはとても楽しい体験でした。
さあ、行こうぜ!「丘の向こう側」へ<『まおゆう魔王勇者』と『聖戦士ダンバイン』の世界干渉>
バイストン・ウェルで遊ぼう。という感じのたまにやる妄想ネタ。
異世界にアメリカ人が5人。天才がふたり、軍人がふたり、さて残るひとりは? <『聖戦士ダンバイン』での地上人 from USA>
タイトルどおり、『聖戦士ダンバイン』に登場する5人のアメリカ人にスポットを当てた記事ですが、それによって日本人ショウ・ザマがどういう存在なのかを考えることになっています。主眼はこちらですね。
そういえば、トカマク・ロブスキーは現ウクライナのハリコフ出身なんですよね……。
『重戦機エルガイム』
カミーユにMk2を譲れと迫る、ベルトーチカの必然 <『Zガンダム』と『エルガイム』の主人公たち>
『エルガイム』という作品は、当時の制作状況などからくる問題を抱える一方で、イロイロと面白い要素を内包しています。あれこれと妄想をめぐらしながら、可能性を検討します。それと同時に「ゆるい世界」であるペンタゴナ・ワールドの価値について。
『ブレンパワード』
※単独記事なし。
『オーバーマン キングゲイナー』
※単独記事なし。
『Gのレコンギスタ』
今よ!レコンギスタドール。再征服の狼煙を上げろ<『ガンダム Gのレコンギスタ』放送枠発表などあれこれ> 
Gレコ放送前の記事。放送前なので事前情報をもとにあれこれ。
『Gレコ』で描かれる新世界と描かれない旧世界 <『ガンダム Gのレコンギスタ』ショート感想集> 
Gレコ放送中の記事。途中までですが、各話のショート感想などなど。
ベルリの前に広がる日本海に『キングゲイナー2』を幻視する <グレートメカニックG「富野由悠季 G-レコを語る」1万字インタビューより> 
Gレコ放送後の記事。放送後の富野インタビューをもとに、あれこれ語るうちに存在しない『キングゲイナー2』を幻視してしまうという、末期患者のような記事。
富野アニメ全般
ファーストガンダムによるアルバム革命<「私の履歴書」富野アニメ体験プロフィール【前編】>
「富野アニメで産湯をつかう」ように、幼少期から順番に富野アニメを見ながら成長した私の、富野アニメ体験プロフィール。この記事も、私の自己紹介代わりですね。
前編は、『機動戦士ガンダムΖΖ』まで。
アムロとシャアの子供たち。<「私の履歴書」富野アニメ体験プロフィール【後編】>
後編は、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』以降。
良かったら、皆さんの富野アニメ体験プロフィールも知りたいと思います。
初めて見た富野アニメは?富野作品と自覚して見るようになったのはいつ?見た順番とそのときの年齢は?など。
多分、ここが分かれば、ガンダム議論を戦わせるより、よっぽど早くその人が分かると思う。
宇宙(そら)で"めぐりあい"を作る方法 <ロボットアニメ戦闘コミュニケーション(メモ)>
富野アニメは、ロボットアニメをしつつ、最大限のコミュニケーション機会をつくって、ドラマを展開させようとするところに大きな特徴があります。私がすばらしいと思っている部分です。
この問題に、ここまで自覚的に取り組んでいる人は、富野由悠季以外にいないと思います。
私にとって富野作品はリアルロボットアニメなどではなく、ドラマロボットアニメです。ドラマティックロマンティックRPGです。
この記事では、富野アニメが戦闘中のコミュニケーションをどう工夫してきたかを作品別にメモしています。
メモ以上に高めたいとは思っているので、そのための準備メモなのですが、いつになるやら。
実はTOMINOSUKI / 富野愛好病のkaito2198さんが、この切り口で語ってくれる予定があるので、そちらを私も楽しみにしています。(と、自分の問題を棚上げしておきます)
だから少女は、毎度コントロールされる。<富野アニメ 洗脳少女の系譜>
富野アニメには、洗脳された女性キャラクターが敵として登場するという、「洗脳少女」のモチーフが繰り返し現れます。こうした「洗脳ヒロイン」たちを作品別に俯瞰してみようという企画。
なぜ戦場へ出る少女は、洗脳されねばならないのか?
富野アニメのゲーム化アイデアメモ
別にゲームをつくるわけではないのですが、物語と世界を考えるのにゲームを使うのは面白いので、アイデアレベルだけいろいろ考えます。そのうちの富野作品やガンダムに関係するゲームネタです。
メビウス(双方全滅)の輪から抜け出せなくて<「富野由悠季シミュレーションゲーム」>
「ガンダムゲーム」ではなく「富野由悠季ゲーム」が考えられないか、というコンセプトで考えたゲーム。
双方全滅と運命づけられた2つの勢力の戦いの中で、何度もリプレイを繰り返しながら全滅の輪廻から逃れるのがゲーム目的。
桜坂洋の小説『All You Need Is Kill』を想像してもらってもいいと思うが、戦闘の勝利も自己の生存も目的ではない。
因果は応報し、運命は輪廻する<愛と幻想の『南極大陸』と『富野由悠季ゲーム』>
「富野由悠季ゲーム」の追加アイデア。運命とエゴに振り回される富野アニメを「因縁」システムで考えてみました。
【政治家】ほど楽しいゲームはない<ガンダムオンラインゲームのアイデアメモ>
ゲームとの関わり方の深さによって、立場を変えて「ガンダム世界」にアプローチできるオンラインゲームのアイデア。同じゲーム世界で、ディープな方はどっぷりと、ライトな方は携帯でそれなりにプレイできる。ポイントは「民主主義」にもとづいた「政治」。
番外・その他
何か特定の富野アニメの話が主体ではないけど、話題としては取り上げているような記事。
飛び降りる宮崎駿vs飛び降りない押井守 <リアリティコントロールの話>
最後のオチに富野監督つかったら、皆さんにいろいろ突っ込まれた。楽しかったけどね。
はてしなく、どうでもいい日々【twitterまとめ】
雑多な記事だが、最後に「宇宙世紀ワイン」ネタと、バイストン・ウェルと『アーサー王宮廷のコネチカット・ヤンキー』(マーク・トウェイン)のネタ。
アバターと龍馬伝、ほか3本<はてしなく、どうでもいい日々【twitterまとめ】>
こちらも雑多な記事。映画『アバター』話で少し富野監督の話題。もうひとつは最後に『聖戦士ダンバイン』から、「バイストンウェル・ベースボール・クラシック」ネタ。
オーラもいいけど、野球しようぜ! 線審がショウを呼ぶ! 線審「君、ちょっとこっちに来なさい」
以上が、このブログの富野アニメ関連記事です。
各記事にいただいた、はてなブックマーク数を表示させてありますが、最後にこれを元にした(当ブログの)富野アニメ記事の人気ベスト5を作ってみました。
ブックマーク数が多めの記事は、私もある程度自信を持っておすすめできます。よろしければどうぞご覧ください。
第1位
落ちるアクシズ、右から見るか?左から見るか?<『逆襲のシャア』にみる『映像の原則』>
第2位
惑星の午後、僕らはキスをして、月は僕らを見なかった。<『∀ガンダム』最終話「黄金の秋」より>
第3位
サイコな彼女とガンダムな僕。出会いは拡散メガ粒子砲<キャラクターとしてのモビルスーツ>
第4位
カイ・シデンは人が神様になれることを信じるか <ガンダムUC『獅子の帰還』と、人が世界を変えるための正攻法の話>
第5位
アムロ・レイが、宇宙世紀の最後にしてくれたこと。<『逆襲のシャア』で起きた【奇跡】>
これからも富野アニメの記事は書き続け、ここに追加していくつもりです。
またよしなに。
星飛雄馬「ああ…おれには青春がないなんて思ったが、こんなすばらしい年代を生きたんだ。もうゼロ年代なんかいらん。終われ!」
言われるまでもなく今日終わります。
『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010』を見ていた少年時代には、2010年が本当に来る想像なんてできなかったのですが、ゼロ年代もいよいよ終わりです。
「2010」=「トゥー・オー・ワン・オー」の響きに遙かな未来とアメリカを感じてたのを今でも覚えていま…
なお、『2010』のタイトルは語感を優先した日本独自の設定で、米国版ではトランスフォーマー『シーズン3』であり、映画版における2005年のユニクロンとの戦いの翌年である2006年が舞台である。
(Wikipedia:『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010』)
…なん…だと?…日本…独…自だと…?(この後、チャドの霊圧が消える)
というわけで、本年度最後の記事として、当ブログの2009年記事インデックスをお送りします。
ちなみに昨年のまとめ記事はこちらです。
→【2008年記事のまとめ】 とあるブログの記事目録<インデックス>
今年は記事の総数が少ないので、好評・不評問わず、全部紹介させていただきます。
今年のキーワードをひとつ、個人的に選ぶとしたら「リビルド(再構築)」でしょうか。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』、『サマーウォーズ』、『1Q84』など、意識させられることが大変多かったですし、私自身としても『聖戦士ダンバイン』リビルドを考えてみたりしました。
リビルド(再構築)関連銘柄
■『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』
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・世界の美しさを少年はまだ知らない。 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』感想【01】
言わずとしれた、リビルドされた『エヴァンゲリオン』。
美しく、それでいて、これで終わってはいけないという、中間地点として申し分のないクライマックス。
■『サマーウォーズ』
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細田守による、『ぼくらのウォーゲーム』リビルド。
恐らく本年度最も反響があったのがサマーウォーズ記事三部作。
観る前→観た後→番外編:ウチゴハン という3つで、構成されていますので、この順で見ていただけると楽しんでいただけるかと思います。
【見る前】
・日本の夏。『サマーウォーズ』の夏。 < 『ぼくらのウォーゲーム』再構築(リビルド)の価値は >
↓
【見た後】
・サマー"ウォーズ"バケーション <田舎で見た、映画『サマーウォーズ』鑑賞メモ>
↓
【番外編:ウチゴハン】
・世界の危機には「家族で食事」を <『サマーウォーズ』 フィクションと現実で異なる「正しい行動」>
『サマーウォーズ』は多くの人に楽しんでもらうために、数多くのフックを用意すると同時に、破綻するような情報量を、ギリギリのところで映画にしています。
ストーリーどうこうより、この映画の存在そのものがスリリングなタイムサスペンスで、私はこれにドキドキします。映画はスリル、ショック、サスペンス。
■『聖戦士ダンバイン』リビルド
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前編
・再びバイストン・ウェルへ 『聖戦士ダンバイン』リビルド(再構築) 【問題提起編】
後編
・因果地平から遠く離れて 『聖戦士ダンバイン』リビルド(再構築) 【再構築編】
少しいびつになっているTV版『聖戦士ダンバイン』の物語を、自分なりに再構築してみようという企画。前後編。
とはいっても、ストーリーを書くのではなく、物語のポイントとなる構成だけです。
構成そのものより、自分でも意外だった着地点にたどりついたふがいなさと、それでも感じた心からの納得ぶりをお楽しみください。
富野アニメと宮崎アニメ
■富野由悠季関連
今年は正直に告白して、富野アニメを全然見ていない(見直してもいない)。
私が富野アニメ記事を書くのは、何も見なくても記事が書ける題材だから、というのが理由のひとつとして、あるんですけど、さすがに新しい面白そうなこと書くにとにはもう限界。
来年はいろいろと見て、新たな刺激を受けたいと思います。
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・メビウス(双方全滅)の輪から抜け出せなくて<「富野由悠季シミュレーションゲーム」>
ジャンル:「富野由悠季シミュレーション」のゲームがあったら?というお話。
今年の富野記事ではいちばん反響がありました。
きっかけは、『ダンバイン』記事での、囚人022さんとのコメントのやりとり。
反応いただいた皆さんのアイデアと、私がその後考えたアイデアを合わせて「富野由悠季シミュレーションゲーム2」が出せるんじゃないかと思っています(妄想の続編構想)。
・ファーストガンダムによるアルバム革命<「私の履歴書」富野アニメ体験プロフィール【前編】>
・アムロとシャアの子供たち。<「私の履歴書」富野アニメ体験プロフィール【後編】>
富野アニメで産湯をつかった私の富野作品体験プロフィールを前後編でご紹介。
・ノンストップ!! みはるくん!<機動戦士ガンダム「大西洋、血に染めて」より>
禁断の三身合体。ちなみにもっとも最近覚えた声優さんは能登麻美子さんです。
・サザビーのサーベルはνガンダムを切り裂いたか <『逆襲のシャア』 νガンダムvsサザビー戦のルール>
個人的には、解釈論があまり好みではなく、物語の構造や機能の方により大きな興味があるので、こういう記事をもっと書きたいですね。
知識や技術がないので技術論ではなく、親しみやすく汎用性のある物語の機能の話がもっとできればいいんですが。
■大きな物語:富野アニメと宮崎アニメ
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・なぜ『タイタニック』は世界中の海を渡れたのか<富野由悠季と映画『タイタニック』にみる「大きな物語」>
「多くの人で価値が共有できる物語」=「大きな物語」と定義して、富野由悠季『タイタニック』ショックのお話。
現在『アバター』公開で、また富野監督の発言もあったりしましたが、話題の映画というだけで口にしているわけではないことは、『タイタニック』発言だけを考えても理解できるはずです。
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・無数の解釈ができる物語は無敵<宮崎駿『千と千尋の神隠し』にみる「大きな物語」>
「大きな物語」の話を引き継いで、宮崎駿『千と千尋の神隠し』の解釈無限大ストーリーのお話。「解釈で楽しめる物語をつくる」そのしくみ自体には非常に興味があります。
あとジブリアニメの記事を書いておくと、テレビ放送のたびに需要があるのでいいな、と思いました。ロングテール記事。
マンガ・書籍
■『西遊記』
![]() | 李陵・山月記―弟子・名人伝 (角川文庫クラシックス) (1995/05) 中島 敦 商品詳細を見る |
・十人目の三蔵法師とSOS団:『西遊記』でエンドレス・ワン・オー・エイト
『西遊記』と、桜坂洋『All You Need Is Kill』、『涼宮ハルヒの憂鬱』「エンドレスエイト」のミックスと思いきや、実は痛快なりゆき番組ネタだったとある年齢から上は分かるという、相変わらずのどうでもいい多層構造記事。
■『15x24』
![]() | 15×24 link one せめて明日まで、と彼女は言った (集英社スーパーダッシュ文庫 し 5-1) (2009/09) 新城 カズマ 商品詳細を見る |
・せめて大晦日まで(に読もう)、と私は言った:正しきジュブナイル、新城カズマ『15×24』
ちなみに大晦日ですが、まだ4巻までしか読めていない…。
■『BLEACH』『ブラックラグーン』『BILLY BAT』『水滸伝』『1Q84』
![]() | ブラック・ラグーン 9 (サンデーGXコミックス) (2009/10/19) 広江 礼威 商品詳細を見る |
・はてしなく、どうでもいい日々【twitterまとめ】
twitterまとめ記事ですが、『BLEACH』、『ブラックラグーン』、『BILLY BAT』、『水滸伝(北方謙三)』、『1Q84』などの話題。『BLEACH』、『ブラックラグーン』あたりの話は、次の『MAJOR』記事と微妙に関連します。
■『MAJOR(メジャー)』
![]() | MAJOR(メジャー) 74 (少年サンデーコミックス) (2009/12/18) 満田 拓也 商品詳細を見る |
・天動説マンガの主人公と読者の共犯関係:週刊少年サンデー連載『MAJOR』の価値
『MAJOR』連載終了前に書きたかった記事。いくつかニュースサイトに紹介していただいて、多くの方に読んでいただけたようなので思い残すことはない。
■『バクマン。』
![]() | バクマン。 6 (ジャンプコミックス) (2010/01/04) 大場 つぐみ 商品詳細を見る |
・『バクマン。』世界に、マンガ『デスノート』は存在しているのか<『バクマン。』にみる失敗しないシステム>
『バクマン。』記事なんですけど、確認無しで書くところが悪い方に出て、失敗した記事。でも、そこを笑ってもらえればいいかな、と思っています。
ゲーム
■『ペルソナ4』
![]() | ペルソナ4 (2008/07/10) PlayStation2 商品詳細を見る |
・エブリディ・ゲームライフ・ジュネス♪ RPGレスの仮面夫婦へ捧げるペルソナ4ガイド【紹介編】
ペルソナ4はすばらしいゲームなのですが、キャラクターやストーリー、設定あたりで魅力が語られることがどうしても多い。
私が感動したのは、そのキャラやストーリーを、ゲームが苦手な方にも100%味わってもらうためのゲームデザインと、初心者や面倒くさがり(私)の救済と省力化を兼ねたスモールサイズ設計。
紹介だけで終わってしまったので、もうひとつ記事を書いておきたいが…。
まとめ
さて、今年も多くの方にお世話になりました。ありがとうございました。
記事については本数自体を増やしたいと思っているのですが、内容的にはできる限り多層的に重ねられないかな、というのをかなり以前から意識していたりします。
第一階層:核になる話
ここだけは絶対に分かってもらうべき、話の核の部分。ここだけ書けば終わるといえば終わる。
第二階層:核を話すための副次的な話
共通点をもつ別の作品の例など、核を豊かにするための話。それを知らなくても分かるようにするか、知らないので無視しても核の理解に影響ないようにする。
第三階層:関連・発展・余談
核の結論後に話す、あとがき、余談。関連したり、しなかったり。本編に入らない思考のメモだったり、後の記事の卵であったり。自分の過去記事につなげたり、他の方の記事へリンクしたり。
第四階層:おふざけレイヤー
全体にかぶせるおふざけ。おふざけが面白くなくても、理解できなくても、核の話の面白さや理解に影響ないようにできる限り配慮する。全て分かってもらおうというつもりは全くないが、これまでの経験上誰がどこに引っかかるか分からないので、記事全体に入れる余地があれば入れる。
第五階層:おともだちレイヤー
最下層。年齢がほぼ同じ。見てたテレビが同じ。やってたゲームが同じというような、限りなく趣味が自分に近い人のためのレイヤー。今やおっさんレイヤーでもある。幅は狭いが、身近な友達のためにピンポイントで入れる。見知らぬ人で面白がってくれる人が万が一いれば、私と近いので良いお友達になれるかも知れませんね、というサインでもあります。
まあ、あくまで意識しているだけで実行できているわけでもないし、こんなのを全部やってると長文になって仕方がない。
ですからレイヤーを重ねつつ、いかにスリム化して、しかもメイン(核)の足を引っ張らないか、というのが課題なんですが、機会さえあれば余計な事を書いてしまうので、もう病気と思ってあきらめつつあります。体中に転移して手の施しようがない。
その代わり、第一階層だけは絶対に伝えたいのですが、あとの階層は全く伝わらなくても構いません。はじめからそのつもりで書いているので、何%伝わるか、というのは受け手次第でいいと思ってるんですよね。(ただし、核部分が上手く伝えられなかったら、枕を噛んで泣きます)
色々な記事の書き方があると思うんですが、私はこんな感じでやってます。
来年もよろしくご愛顧いただければ、幸いでございます。
それではまた、2010年(トゥー・オー・ワン・オー)にお会いしましょう。
アクセス数とソーシャルブックマーク、拍手数なども加味して、反響の良かったものを中心に、ジャンル分けしてご紹介します。
宮崎駿&押井守
■宮崎駿&押井守
・飛び降りる宮崎駿vs飛び降りない押井守 <リアリティコントロールの話>
この記事を多くの方に読んでいただけたのは本当に幸せなことでした。もちろんこのブログでアクセス数No.1の記事です。これ本当は単なる前フリの記事のつもりだったとか今更言えない。
■押井守
・イノセンス、それは・・・?
相当前の記事ですが、関連で見ていただけたようです。
1つのアクションで2つの解決をした、押井守「イノセンス」におけるバトーのジャケット問題。
富野アニメ
宮崎駿&押井守記事で、愛ゆえに富野監督をオチに使ったら色々手厳しいご意見もいただきまして。
それならば愛を証明してみせましょうと意識的にがんばって書きました。
囚人022の避難所の囚人022さんに「発見」していただいたり、TOMINOSUKI / 富野愛好病のkaito2198さんに褒めていただたいたのは嬉しいことでした。
■ファーストガンダム
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・「ロボットチャンバラ」としてのガンダム<ビームサーベル戦闘論>
ガンダムってロボットチャンバラアニメだよね、ビームサーベルの切れ味って男の子だよな、というお話。
・ニュータイプほどステキな戦争の道具はない <機動戦士ガンダムでのお約束と言い訳>
ニュータイプがいかに戦争アニメの中で都合よく使われているか感動しようというお話。
・宇宙(そら)で"めぐりあい"を作る方法 <ロボットアニメ戦闘コミュニケーション(メモ)>
ロボットアニメでコミュニケーションを生み出すためにどんな工夫がいるのかな?というメモ。
■ファーストガンダム/ガンダム0083
・ガンダム0083とガンダム0079の比較
ガンダム0083とファーストガンダムの比較に見せかけて、ファーストでの「アムロのシャア越え」のお話。
■Vガンダム/ガンダム0083
・【ガンダム三大悪女】 カテジナ・ルース裁判
ガンダムで「三大悪女」のレッテルを貼られた女性達のお話。本体は、カテジナさんの罪を裁く裁判です。ちなみにアクセス解析を見ると「三大悪女」「カテジナ ニナ」などのワードでいらっしゃる方が予想以上に多いです。
■聖戦士ダンバイン
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・なぜショウ・ザマはバイストン・ウェルで眠ってしまったのか <『聖戦士ダンバイン』に見る物語の始め方>
主人公が第一話でゆっくり眠ることが与えた作品への多大な影響。第一話の難しさについて。
・【聖戦士急募】バイストン・ウェルで君の夢をかなえよう! <ダンバイン第18話「閃光のガラリア」より>
ガラリア・ニャムヒーのニャムヒーぶりについて。その死の真相を考えてみました。
■戦闘メカ ザブングル
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・惑星ゾラで生きるための、たったひとつのルール。<"異世界もの"としての戦闘メカ ザブングル>
ザブングルの「三日限りの掟」のすばらしさ。そして最終回のラグ・ウラロのすばらしさ。
今後も富野作品の記事は書き続けますよ。もう少し書いたら、独立した目次記事を作りたいですね。
はっきりいって反響とアクセスは芳しくないけど(笑)。
かんなぎ・めぞん一刻
その一方、反響とアクセスはやっぱり今現在ホットな話題についてくることを実感したのがこちら。
■かんなぎ
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・神様とアイドルはカミひとえ<『かんなぎ』の偶像(アイドル)崇拝>
ちゃんと神様とアイドルのお話として見て面白いよねという話。
この時はまさかこの後あんな騒動になるなんて、あの時の俺達には知る由もなく…(高嶋政伸「THE HOTEL」)
■めぞん一刻
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・過去のある女性を受け止めるために、用意された通過儀礼<『かんなぎ』と『めぞん一刻』>
未亡人を幸せにできる男になるために作者が五代君に課した通過儀礼。愛でもあり、厳しさでもあり、物語創作上の冷静さを感じます。
その他のアニメ
■コードギアス
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・ルルーシュは幸せになれない(「コードギアス」は古典的な物語)
コードギアスR2後半にイマイチ乗り切れなかったのは、私が年齢を取りすぎたせいなのか、ルルーシュが"上手に"社会に敗北して、世界との折り合いをつけるような結末を望んでいたからかな。
実際に展開された物語は、最後までやりきったのは見事でした。あれをやるしかないと思います。
・コードギアスを「銀河英雄伝説」「アルスラーン戦記」に重ねてみる
そういえば「アルスラーン戦記」の続刊が発売された年でもありました。
・『アルスラーン戦記』13巻「蛇王再臨」 十六翼将集結まつり
■マクロスF
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・マクロスF 第4話「ミス・マクロス」
・ソリッド・ステイト・デカルチャー(第13話「メモリー・オブ・グローバル」)
色々と面白い要素がありながらも、自尊心とラブライフを取り戻すことができませんでした。
映画
今年、劇場へ見に行ったのは「WANTED」だけです。DVD等で色々見たのですが、感想書いたのは「300」のみ。
・映画「WANTED」 ついに登場した第三のウォンテッド
・映画「300 スリー・ハンドレッド」ドキッ!スパルタ人だらけの戦争大会~ポロリもあるよ(首が)~
テレビ
今年の27時間テレビは面白かった。これはその瞬間に立ち会えた事を素直に喜んだ記事。
・FNS27時間テレビ 25時間目の奇跡
ゲーム
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・身を捨ててこそ浮かぶキャラあれ < 『ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣』で考えるキャラクターの生死>
犠牲者ゼロクリアーを目指すのが常識であるゲームの冒頭で、プレイヤーが選ばされる「誰を殺すのか」という選択について。
・ニンテンドーDS「99のなみだ」で泣け!
サッカー
なんといってもユーロの年。ただ個人的事情が重なり、ヨーロッパサッカーがほとんど見れてません。
■予選リーグ
・ユーロ2008 オランダvsイタリア
・ユーロ2008 グループ死の攻防
■決勝トーナメント
・ユーロ2008 クォーターファイナル 「私はネオエクスデス…」
・ユーロ2008ファイナル じいちゃん、この前は死んだかと思ったぜ
で、試合が見れてないゆえに、妄想に走るのはこの世の常ですよね。
・ウエストサイドハーフ物語
クリスティアーノ・ロナウド主演の「ウエストサイド物語」。
・【学ラン or ブレザー】サッカー選手どちらが似合うか?<ヨーロッパ編>
サッカーをキャラクターものとして消費しているので、こういう遊びもします。
こんな感じでしょうか。
ジャンルがごちゃごちゃですが、何か目を引く記事があれば良いのですが。
来年も好き勝手にチンピラの立ち話のような記事を書き散らかすのだと思いますが、それが皆様に喜んでいただくような記事になれば良いなと思います。
今後ともよろしくお願い致します。